バンドレビュー No.8 メロパワ界の重鎮「STRATVARIUS」
- 奥田ゾンダーランド
- 2025年6月17日
- 読了時間: 56分
更新日:5月5日
国フィンランド ヘルシンキ
活動年:1981年〜現在
ジャンル:ネオクラシカルパワーメタル
アルバム数16
コンセプト 銀河系の惑星
ハロウィンと並びメロスピやクサメタルなどの金字塔と言っても過言ではないほどの大物バンド。ハロウィンのような万人受けするパワーメタルとイングウェイのようなテクニカルネオクラシカルメタルを組み合わせた音楽を武器に北欧メタル界の頂点に上り詰めた。バンドのボスであったティモトルキが脱退したことで一時は解散の危機に陥ったがマティアス加入によりまた黄金期とは違った魅力を見せてくれる不死鳥バンドでもある。年々磨きがかかるコティモの歌唱力とベテランキーボーディストであるイェンス・ヨハンソンの音作りにも耳を離せない。
ジャケット☆☆☆☆
技術☆☆☆☆
哀愁☆☆☆☆
安定感☆☆☆☆
ネームバリュー☆☆☆☆☆
個性☆☆☆
【ジャケットの特徴】
銀河系の様々な惑星を描いているような壮大で神秘的なものが多く美しい
メンバー
ティモ コティペルト Vo G 4th〜
マティアス クピアイネン G 12th〜
ロフル ピルヴ Dr 14th〜
ラウリ ポラー B 12th〜
イェンス ヨハンソン Key 5th〜
元メンバー
ティモ トルキ Vo G 1st〜11th
トゥオモ ラッシーラ Dr 1st〜4th
ヨルグ マイケル Dr 5th〜13th
ユルキ レントン B 1stのみ
ヤリ べヘム B 2ndのみ
ヤリ カイヌライネン B 3rd〜11th
アンティ イコーネン key 1st〜4th
主要メンバー
ティモトルキ (ギター)

バンドのボスであり、ネオクラソロやテクニカルソロを武器にする名ギタリストである。抜けるまではほぼ全ての曲を書き、圧倒的なカリスマ性を持つパワーメタル界の中心人物でもある。多くの大物メロディックメタルバンドと繋がりがあり、同じフィンランドのAmorphisなどの後輩バンドも育てている。フィンランドをクサメタル大国に仕立て上げた張本人とも言える。ただ鬱などの精神的病にも苦しめられている。
ティモ・コティペルト (ヴォーカル)

ストラトの顔とも言えるヴォーカリスト。
特別うまいわけでもないが彼の声を聴くと安心感を得られる笑 歳を取れば取るほど歌唱力が上がっていく不思議な人物でもある。
ファンからコティモと呼ばれている。(同じ名前のティモトルキの身体が大きいのに対しコティペルトはちっちゃいため)
ソロ活動もしていて作曲もできるため、バンドの全権を握っていたトルキとは度々ぶつかることがあった。
イェンス ヨハンソン (キーボード)

かつてイングウェイともプレイをしていたベテラン名キーボーディストであり1番年上。5thからストラトに加入し、バンドでプレイ面でも作曲面でも大きな功績を残している。世界観を構築するイェンスの音作りはメタル界最強とも言え、彼の作る曲も唯一無二の哀愁を放っていて好みだ。
マティアス・クピアイネン (ギター)

若手ギタリストで12thから加入しバンド解散の危機を救った人物でもある。今現在のストラトの曲はほとんど彼が書いている。トルキとは対になるような作曲スタイルで、きめ細やかで深みのあるテクニカル哀愁リフを作れるのが強み。ただその分印象の強い歌メロを作るのは苦手なようだ。
第1期
フライトナイト ☆
黒歴史。なかったことにされている。インチキパクリハードメタル的な何かをやっていた呪いの時代。
第2期
トワイライト イン タイム☆☆
ドリームスペース☆☆☆
パワーメタルスタイルを確立させた時代でヴォーカルはバンドのボスでありギタリストであるティモトルキが務めていた。荒削りでハロウィンの影響を受けまくっていた時代でもあるが光る何かはこの時からあった。
第3期
ディメンション ☆☆☆
エピソード☆☆☆
ヴィジョンズ☆☆☆
デスティニー☆☆☆☆
インフィニティ☆☆☆
エレメンツpt1☆☆☆
エレメンツpt2☆☆
ティモトルキが無双しネオクラ要素を取り入れ北欧メタルの頂点に君臨したと言っても過言ではないストラトヴァリウス黄金期。4thから今ではお馴染みのヴォーカリストであるティモコティペルトが加入し5thからはベテランキーボーディストであるイェンスも参戦し、最強の布陣が完成する。迫力あり様式美なメタルサウンドで多くの後輩バンドに多大な影響を与えた時代。どの作品もインパクトが強い反面、似た雰囲気の曲も多くマンネリに悩まされている時代でもあった。
第4期
ストラトヴァリウス☆☆
ポラリス☆☆☆☆
バンドのソングライターであり中心人物であったティモトルキが11th「ストラトヴァリウス」を最後にバンドを去ってしまい、代わりに12thからマティアスが加入する混乱期である。11thは全曲トルキ作ではあるもののバンド内のゴタゴタが影響したか中途半端な出来となってしまっている。取る気が去った後の12thはイェンスによる曲が多く全作品の中で異彩を放っている作風となった。
第5期
エリジウム☆☆☆☆
ネメシス☆☆☆☆☆
エターナル☆☆☆
サヴァイブ☆☆☆☆
トルキと交代で加入したマティアスが作曲の中心になり全盛期並みの勢いを取り戻したストラトヴァリウス第2章の時代。安定感のある作品を連発でき、トルキ時代と比べると単体曲のインパクトは薄くなった分、アルバム全体のクオリティは上がった。
アルバムランク
俺のおすすめ順
16th>14th>12th>13th>7th>15th>6th>5th>9th >8th>4th>3rd>10th=11th>2nd>>>1st
一般メタラーが選ぶおすすめ順
6th>8th>5th>9th>7th>4th>2nd>マティアス時代>10th>3rd>11th>>1stて感じだと思う、、
【作曲スタイル】
11thまではほとんどの曲をティモトルキが書いていた。現在はマティアスを中心にイェンス、ラウリ、コティモなどが作曲をしている。ラウリの曲はダレるやつが多く、コティモソングは悪くはないがインパクトが薄い印象がある。またソナタのヤニとコティモは仲が良く一緒に作曲をしたものをストラトの曲として出したりもしている。
【僕とストラトヴァリウス】
存在はANGRAやSONATAなどを聴いていた中学時代から知っていて、当時は音が薄っぺらく聴こえ、構成も安っぽく感じてしまい避けていた。ただ大学に入学した頃に再戦してみたら意外といける!となり、トルキ脱退後のポラリス以降を聴いてどハマりした感じだ。窮屈で陰鬱な高校時代から解放されたタイミングで解禁したため爽快感がマッチしたのだろう。
1st Fright Night (1989) 20点

恐怖のポコチンアルバムのため割愛
2nd Twilight Time (1992) 62点

ストラトヴァリウスの初期作。曲数が少なく、音質も悪く、構成も複雑な曲や一貫性のない曲が乱立し最初聴いた時の印象は悪かったが、聴けば聴くほど味が出てきた。キャッチーな疾走曲やプログレッシブな展開を聴くと今のストラトヴァリウスにつながっている作品であることにも気づく。
01.Break The Ice
02.The Hands Of Time
03.Madness Strikes At Midnight
04.Metal Frenzy
05.Twilight Time
06.The Hills Have Eyes
07.Out Of The Shadows
08.Lead Us Into The Lights
現在のストラトとはかけ離れた古臭いハードロックナンバー。少しダークなところが世界観をギリ守れている。これだけ聴いたらイギリスのB級ロックバンドと思われそうだ笑
ストラトの歴史はここから始まったと言える疾走ナンバー。歌メロと言い、ギターソロと言いティモトルキらしさが全開の曲で今後のストラトの軸となる曲。曲全体の流れと親しみやすいサビメロが最大の武器である。
不穏で異様に暗いイントロが邪魔だが、
そこさえ我慢すれば中々に良いミドルチューン。70年代ハードロックと北欧メロメタがうまく融合している。特にサビがかっこよく
間奏部分も宇宙空間的でバンドの個性が出ていてグッドだ。
捨て曲という言葉以外何も浮かばないゴミインスト。ギターの練習をそのまま録音したようなひどい有様だ。
狙ってない雰囲気が癖になるダークでかっこいいアップテンポ曲。
歌メロやシンセで宇宙の壮大さと恐怖を上手く表現できており、全盛期のストラトには出せない魅力が詰まっている。歌唱力では後にヴォーカルを務めるコティモに軍配が上がるが、こういう精神を揺さぶる系の曲になるとか細い高音ボイスを出せるティモトルキの方が上手くマッチするイメージがある。
これまたえらくダークな鐘のイントロから始まるミドル曲。掴み所がいまいちわからない何がしたいかわからない系のやつ。リズム隊などが1曲目と被るし、無駄に変則的だし、聴いてると体調が悪くなる笑
本作ではおそらく2番目に人気な疾走ナンバー。やけに明るいイントロからは全盛期ストラトの片鱗が見える。Bメロだけが弱いがそれ以外はティモトルキらしいリフ捌きやメロが聴けるためどの時代のファンも楽しめるトラックに仕上がってる。
ラストはバラード。悲しさと重々しさが入り混じる名曲であり、若手のバンドなのに歌メロの貫禄が凄まじい。宇宙の海にもがき苦しみながら沈んでいくような、ギターソロからのラスサビに向かうところがハイライトだろう。ストラトのバラードの神曲伝説はここから始まったと言える。
3rd Dream Space (1994) 64点

芸術性は一気にあがり、北欧らしい作品になった。曲数も14曲と多くなり、バンドの体制が整ってきた時期の作品。芸術性が増したが、とにかく暗い。聴いてると絶望しか感じられなくなるほど暗い曲が多い。全盛期は明るい曲が多いバンドなだけに「どうした??」となってしまう。暗黒の美を楽しめるが、聴いてて少し疲れてしまう作品でもある。
1. Chasing Shadows
2. 4th Reich
3. Eyes Of The World
4. Hold On To Your Dream
5. Magic Carpet Ride
6. We Are The Future
7. Tears Of Ice
8. Dreamspace
9. Reign Of Terror
10. Thin Ice
11. Atlantis
12. Abyss
13. Shattered
14. Wings Of Tomorrow
オープニングにふさわしい疾走ナンバー。
全体的にキャッチーで安定した出来である。
ギターソロ後のメロディは一級品でこの作品の闇の始まりを告げる感じで好きだ。そしてティモトルキのメランコリックな歌声が曲とマッチしているため、この時代ならではの世界を堪能できる。
絶望という感じの暗い雰囲気のスロー曲。
やや複雑な構成がこの曲の深みを見せてくれる。影は薄くイントロ以外はすぐに記憶から消えてしまうが貫禄のあるハードロックバンド的なオーラと美しさの両方を兼ね揃えている。
こちらもダークなイントロから始まるスロー曲。世界観的にも悪くはないが2曲目と被ってしまう。北欧っぽさのある冷たさが滲み出ているのにサビでは80年代のアメリカンロックみたいなノリになるのが中々に違和感。
これぞストラト言えるキャッチーなアップテンポ曲。サビの歌メロは一度聴けば忘れないほど強力で、バックで流れるピコピコも良い味を出している笑 ソロや展開が乏しいのが残念だがどの時代のファンも納得させることができる曲だ。
スロー気味の怪しいオリエンタル曲。
面白い作りになっている曲なのに前と後ろが名曲だったためか存在感がとにかく薄い。
サビの歌メロは悪くないが、これと言って良いところが無く、アルバムの流れを悪くしている邪曲である。
本作のハイライトとも言える名疾走曲。
サビの明るいのに悲しい歌メロを淡々と歌っていくティモトルキの声が癖になる。彼が歌ったことで、普通の凡メロ曲で終わらず、魅力あるものに変化したのだろう。中盤はハロウィンをもろパクった問題パートはあるがあるが可愛いから許したい笑
とにかく音色が悲しいバラード。覇気のないティモトルキの歌声がマッチしていて、全体的に歌メロに哀愁が漂っている。
間奏部分のクラリネットパートは鬱になるほどの悲壮感が襲って来るがとても美しい。
こういう希望ない系のバラードをもっとこの先も作って欲しかった。
今作で展開が1番複雑なミドル曲。
前半はキラキライントロからのストレートなミドルターン。その後の中盤にはなんと、突如ダークな狂気鬱パートが襲来するというとんでも構成になっている。そして終盤はハードなリフで攻めていくロックスタイル見せ幕を下ろす支離滅裂ナンバー。夢というテーマを悪用し好きに作ったメロディを強引に繋ぎ合わせたような曲だ笑 駄曲の一歩手前だが今のストラトには無い面白さがあるのでまあ聴ける。
ヘヴィなギターリフで攻めるメガデスパクり疑惑曲。前作に入ってそうなやつで歌メロが残念で記憶に残らない戦犯的存在。
どうした、、というレベルに絶望感MAXな超鬱曲。不協和音で幕を開け、その次にやってくるのは絶叫パートである。心の病としか思えない曲だが、アルバムの色を出せているので1周回って好きな曲だ笑
アルバムの世界観に合った暗いインスト曲。舐め回すような音運びがかっこいい。
またもやダーク過ぎるイントロが出迎えてくれるがこちらは安定感のあるミドル曲になっている。悪くは無いが記憶には残りづらいのが残念。
やけくそ疾走曲。歌メロやリフが雑に感じるがギターソロだけが一級品な曲。後のトルキソロの原型とも言える出来だ。もう少し丁寧に作ってくれ、、アルバムの終盤でこれはキツい。
ヴァンゲリスを彷彿とさせる不思議なイントロから始まる変に明るいミドル曲。ポップ寄りのミドル曲でちょっと古めの感動系映画の主題歌狙っとるんか、と言いたくなるほどの違和感溢れるやつだ。アルバムの世界観をぶっ壊しているので削って欲しかった。闇の世界から逃れてハッピーエンドという解釈もできなくはないが最後にこれはやめてほしかった、、。
4th Fouth Dimension (1995) 68点

ヴォーカルがティモ・コティペルトになり一新したストラトヴァリウス。このアルバムから一気にメジャー街道を進むことになる。メロディアスになり、大衆受けするバンドになった。前半の流れはいいものの中盤あたりから失速してしまい手抜きに感じられてしまうのが残念。ネオクラシカル要素を所々入れているのは良い点だが、取ってつけた感が否めない。未完成ストラトヴァリウスといった感じだ。
イメージは「土の惑星」
おすすめは1、2、3、10
1. Against the Wind
2. Distant Skies
3. Galaxies
4. Winter
5. Stratovarius
6. Lord of the Wasteland
7. 030366
8. Nightfall
9. We Hold the Key
10. Twilight Symphony
11. Call of the Wilderness
黄金期ストラトヴァリウスはここから始まったと言いたい準疾走曲。キャッチーで明るいが哀愁にもまみれているサビの歌メロと間奏のギタメロは必聴だ!それ以外は無難な印象もあり、まだまだ爪の甘さも見えるがこの先のティモトルキ曲の要となる存在だ。
こちらもストラトの名ミドル曲の教科書的存在と言えるナンバーだ。フックの効いた各パート、そしてなんと言っても哀愁があり耳に残るサビである。ティモトルキにストレートでキャッチーなメロを作らせたら右に出るものはない。
浮遊感のあるイントロから始まる実験色の強いミドル曲。蓋を開けてみればこちらも名曲でダンスディスコとメロパワが見事にマッチしていて唯一無二の世界観を出せている。ちょっと古臭さもあるがサビメロが最高に良い。
スロー曲。雰囲気ややりたいことはわかるのに歌メロや展開が少々雑でとにかくグダってしまう曲。長い割にどのパートも記憶に残らないので戦犯曲と言いたい。コティモの歌唱力がこの時もう少しあればなんとかなっていた曲なのか?笑
ストラトというよりトルキお得意のインストナンバー。前半はインギーを彷彿とさせるネオクラシカルギタープレイでリスナーを圧倒してくれる。ただ後半はハードな面白みのないリフをただ弾き散らしてるだけの惨状となっていてダレダレになる。途中でやめとけば良かったのに、、惜しい曲だ。しかしトルキ系インストの原点とも言え今後の進化と比較しながら聴くと楽しい。
安定感を重視した疾走曲。ストラトの代名詞とも言えるキラキライントロと単純だが覚えやすい歌メロが主役。面白さに欠けるが終盤の間奏のメロディはかっこいい。キャッチーだが薄っぺらさも感じるこの手の曲が量産されがちなのがトルキ時代の困ったところでもある。
大問題作。リスナーを馬鹿にしているのか、と言いたくなるほどの酷い曲だ。幼稚園児が楽器を適当に弾き散らしたのをそのまま収録させてしまったようなやつだ。。ゴチョゴチョとお経ターンが8割を占めるが、終盤にあるギターソロは地味に良く、そこだけ平常運転なのがより一層気持ち悪さを引き立てている。
バラード。イントロやAメロは雪国感が漂い良い雰囲気だが、それ以外がダレダレなので存在感がない。単調にならないようにもうちょい料理できていれば良曲以上のものになったかもしれない。
こちらは大曲。スローパートは良くも悪くもティモトルキであり、単調だが所々惹かれる歌メロがあるといった感じだ。中盤にテンポアップし、終盤は哀愁パートになる作りは王道だが上手い。ただ曲順のせいかこちらも空気枠なのが残念。
シンフォニックでネオクラシカルなミドル曲。後半で唯一名曲と呼べるクオリティだ。
勇猛果敢に突き進んでいくような前半も魅力的だが、なんといっても最大の聴きどころは後半だろう。生のチェロ演奏が聴ける宮廷音楽パート、そして終盤の超絶哀愁ギターアウトロは神がかった演出だ。こういう系の大曲をトルキにはもっと作ってほしい。
ラストはインスト。終わりにふさわしい悲しい雰囲気の曲だ。特に面白みはなく無難に幕を閉じる系のトラックである。
5th Episode (1996) 74点

ストラトヴァリウス最初期メンバーであったドラムのトゥオモラッシーラをリーダー的存在のティモトルキが解雇するという大事件の後に作られた本作。更にイングウェイと共に働いていた名キーボードプレイヤーであるイェンス・ヨハンソンが加入し、最強の布陣がここに誕生する。彼らはさらなる進化を遂げ疾走曲や勢いが増し完全にメロディックパワーメタルになった。
えらくダレる曲がちらほらあるもののバラエティ豊富な楽曲が揃い、芸術度も高いためクオリティはかなり高め。
暗さもあるが3rdのような闇そのものとは違い、聴いてて心地の良い光と闇の美を味わえるのがいい。そして前作よりもネオクラシカル要素が上手く曲に溶け込んでいて魅せ方が上がっている。時間の止まった星、死んだ星という感じがするアルバム。
おすすめは2、4、6、7、8、10、12
1. Father Time
2. Will The Sun Rise?
3. Eternity
4. Episode
5. Speed Of Light
6. Uncertainty
7. Season Of Change
8. Stratosphere
9. Babylon
10. Tomorrow
11. Night Time Eclipse
12. Forever
13. When The Night Meets The Day
6曲目のみコティモが作曲。それ以外はトルキ作曲。
勢いある疾走曲。ストラトファン、メロパワファンが喜びそうな曲だが他の曲に比べて歌メロが手抜きな気がする。もうちょっと哀愁あるメロが欲しかったところだ。ギターソロは相変わらずかっこいい。
歌詞
置き去りにした過去を隠す必要はない
答えを探す良い手がかりとなるのだから。頼るつもりはないのになぜ俺は誰かが手を差し伸べてくれるのを待っているのか
時の神よ、教えてくれ 流れ去った月日はどこへ行ってしまったのかを
これぞストラトと言える本作を代表する疾走曲。全体的に流れが良くサビの歌メロは一度耳にしたら忘れないほど強力。間奏部分のゴテゴテのバッハ流宮廷音楽ターンも個人的には好きだ笑 似たような疾走曲が多いストラトだがこれは頭ひとつ抜けた出来であろう。
神秘的な雰囲気を出すやや長めのスロー曲。
前作同様トルキの悪い癖がでていて、中々にダレる。おまけにイングウェイのパクリ曲らしく物議をかましたらしい笑 歌詞でインフィニティインフィニティ言うがタイトルがエタニティなのもなんだか...笑
ダークなインストでギターの音色がかっこいい。時の止まった奇妙な惑星のテーマみたいで絶望的な世界観が癖になる。
おそらくストラトヴァリウス最速曲。
メロは弱く少々荒削りだがメロスピクラスの速さが魅力。途中のネオクラ間奏も良い味を出していて、極限まで無駄を削ぎ落とた爽快疾走曲である。
今までの作曲は全てティモトルキによるものだったが、なんとこの曲はヴォーカルのコティモによって作られた記念すべきナンバーだ。
スロー曲でイントロを聴く限りダレ枠かと思いきや、歌メロが地味に良い。派手ではないし、哀愁があるわけでもないが中毒性がほんのりとある歌メロは心を掴んでくる。ただ終盤がぐだぐだになってしまうところに爪の甘さも感じてしまう。コティモにしては大健闘曲と言えよう!
トルキ作らしいダークバラード。
救いがなくも美しさのあるAメロが最高に良くバックのピアノも良い味を出している。
ソロ後の薄暗いパートから終盤にかけての展開も新しくマンネリ防止構成になっていてグッドだ
前作の「ストラトヴァリウス」の続編というか進化系と言えるネオクラ疾走インストである。初めと終わりはトルキあるある速弾きパートだが、中盤のバッハを彷彿とさせる超絶美しいギターネオクラパートがあるスローパートこそがハイライトと言えるだろう。哀愁と美の極みなのでそこだけは非メタラー達にも聴いてもらいたい。
3rdに入ってそうな暗い雰囲気のダレダレ枠曲。スローなイントロが始まった瞬間終わった感がしてしまう笑 聴きどころがなくソロもグダグダでアルバムの評価を下げてしまう問題作だ。
メロディアスなイントロを聴いた瞬間ホッとする安定疾走曲。質の良いメインメロディに頼り過ぎてしまい、それ以外は少々手抜きというか読めてしまう作りなのがちと残念だが名曲の部類だろう。元気が出る黄金期感あるトラックだ。
この当時のストラトの良い部分と悪い部分が混在しているスロー気味のミドル曲。所々哀愁を帯びているパートはあるものの全体的にダレる。たいして強くないイントロをサビに持ってきたのは失敗だった。ここで違う歌メロをぶち込めることができたら良曲以上のものになっていただろう。後半から疾走し、その後のドラマティックな歌メロを見せてくれるところはいいが、そこまでいくのにダレたら意味が無かろう、、
最後は名バラードで締めくくる。
洗練された素晴らしい歌メロが魅力だ。ヴァイオリンとアコギの使い方も美しく涙を誘う。メロパワ系のバラードは一本調子になりやすいがストラトのバラードは高クオリティのメロをぶつけてくるためどれも満足できる内容だ。
歌詞
悲しみも辛さもなかったあの日々 緑の野原を歩き回り太陽が俺の眼の中で踊った
俺は根なし草のように 風の中に舞う塵のように北の空に輝き続ける星 決して1箇所にとどまることはなかった 俺は木々の間をそよぐ風
ボートラ。まあ、ボートラだなというクオリティ。ミドル曲でサビはストラトらしくてそこそこ良い。
6th Visions (1997) 73点

ノストラダムスの「世紀末」がテーマになった作品。
ヘヴィメタル要素も加わり、益々勢いを増したストラトヴァリウス。ヘヴィさとネオクラシカルさが融合し独自のメロパワを生み出したのは良いが、前作のような面白味のある捻りが減ったのが少し残念。ダレる曲は少なくなった分、似たような曲調がこの時期から増えてきたか。ただ、メタル初心者もメタル好きにも受け入れられる万人受けの名作と言われているので初めてストラトを聴く人にはおすすめできる。
おすすめは1、3、4、7、8、9
1. The Kiss of Judas
2. Black Diamond
3. Forever Free
4. Before the Winter
5. Legions
6. The Abyss of Your Eyes
7. Holy Light
8. Paradise
9. Coming Home
10. Visions (Southern Cross)
国内盤ではブラックダイアモンドが1曲目にくるので、流れが良いその順でレビューします。ネオクラシカルの代表曲とも言えそうな疾走曲。チェンバロを使ったイントロが印象的。
面白みのあるひねりなどはなく、安定感で勝負した曲。単調だがネオクラバンドのカリスマは感じられる。ソロなども充実しておりストラトの自己紹介的な曲でもある。ラストのチェンバロだけ残るところが好き。
ヘヴィなミドル曲。本編ではなぜかこれが1曲目にくる。ストラトにしてはメロディが極薄でリフとメタルらしさがメインになっている。試みは良いと思うが中々にミスマッチで印象に残らずダレる戦犯曲になってしまっている。
ストレートな疾走曲。作りは無難で読めてしまう展開だが、サビの歌メロはキャッチーかつ哀愁ありなので出来はかなり良い方。
終盤が少し余計でバサッと切って欲しかった。
隙無しの名バラード。ハープを使ったイントロから雪世界を堪能でき、感情を爆発させるサビは心に突き刺さる。中盤のダークで美しいパートから泣きギターソロはあまりに劇的で痺れてしまう。美と激動が入り混じるトルキ時代のバラードにハズレ無しだ!
リフがゴツい疾走曲。3曲目と存在がやや被り、しかもこちらは歌メロがやけくそ感あり薄っぺらい。速い曲ここらへんに置いとけば良いだろ的なノリで作ったようにも感じる。
ただ間奏のキーボードメロはストラトの良いところが出ていてかっこいい。
スローテンポの曲。今までのアルバムではここらでスローなダレ枠が来るのがお決まりで今回も覚悟をしていたが蓋を開けてみると中々にいける。神秘性のあるキーボードとほんの少し中毒性のある歌メロのおかげで聴けるトラックになっている。今までの反省を活かし進化へと繋げた努力賞曲だ!
恒例のネオクラテクニカルインスト枠。
でしゃばらずに貫禄ある雰囲気を出しながら進んでいく出だし、アコギと鳴きのギターが交差するスーパー芸術パート、そしてそこから怒涛の疾走と過去最高に劇的な展開を見せるインストだ。どのパートにも違う姿のネオクラ要素が混入されているところにもカリスマを感じられる。ただここまでの爽快感を全て灰にしてくるラストのグダグダベース&キーボードソロが余計だった。これさえなければ完璧だったのに惜しい。。
ライヴでは定番曲になってしまったキャッチーなミドル曲。特に面白みはないが覚えやすく独特の哀愁のあるサビはさすがと言ったところ。ラストの畳み掛けパートはトルキの持ち味が出ていて爽快だ。
前作に収録されていた名曲「Forever」と張り合えるくらい洗練された名バラード。
曲調は似ているが、イントロAメロから美しすぎるメロディとアコギに心をやられる。
感情が溢れ出るギターソロも聴きどころだ。サビは案外普通だが総合力で見事にカバーできた。
ストラト初の10分超え本格大曲。
今までにない緊迫感や壮大さ、雰囲気などは好みだ。疾走するところなど大曲あるあるをちゃんとやってくれてるところなどは結構なのだがアイアンメイデンから拝借したような歌メロが少々萎えてしまう。。無理矢理長い曲を作った感も否めない。ただ中盤のバラードパートからの鳴きギターターンは貫禄で満ち溢れており、そこだけはバンドの成長を感じ取ることができて良かった。
7th Destiny (1998) 71点

一発目から10分並みの大曲からはじまる尖ったアルバム。意欲作かと思いきや、そのあとはいつも通りのストラト。1発のメロディーに力を注ぎそれ以外はかなりコンパクトになった印象がある。そしてヘヴィ要素が少し減り、バラードに力入れられているようにも感じられる。そこまで前作とは変わらずマンネリも少しあるが出来はここまでで1番良いかもしれない。善と悪の戦いがコンセプトらしいがあまり歌詞やメロからは汲み取れなかった。
おすすめは1、2、4、5、6
1. Destiny
2. S.O.S.
3. No Turning Back
4. 4000 Rainy Nights
5. Rebel
6. Years Go By
7. Playing With Fire
8. Venus In The Morning
9. Anthem Of The World
10. Cold Winter Nights
アルバム1発目から10分超えの大曲である。
前作のぐだぐだ大曲の反省が活かされており、名曲に仕上がっている。イントロのコーラスから神秘的な世界に引き込まれる。そしてなんと言っても今回は歌メロが強い。サビの後にサビが来るような畳み掛けが可能なレベルに歌メロが強いのだ!
また中盤もお決まりのスローターンにならずかっこいいキーボードとギターソロで繋いでいきラストにバラード展開に持っていくところが美しい。
メタル大曲は基本的に壮大な構成とオーケストラがメインになるが、この曲のように良メロでゴリ押していくパターンは意外と珍しく面白い。
ミドル曲。構成は無難で進化は感じられないがとにかくメインメロディがめちゃくちゃ強い。このメロだけで名曲入りしたと言える。
全体的に薄暗く鉄臭い雰囲気が漂っていてアルバムの世界観にもマッチしている。
こちらはおそらくストラト史上最も記憶に残らない疾走曲である。彼らの疾走曲は似たようなものが多く覚えづらいがこれは特に右から左に抜けてくソングだ。お決まりすぎるリフと元気がいいだけの歌メロ、とティモトルキのマンネリが目立ってきた邪悪な存在だ。
ただ張り切っている高速ギターソロは楽しい笑
疾走はマンネリ、しかしバラードは神のティモトルキ本領発揮の名パワーバラード。
やはりこの曲もイントロとサビのメインメロディが強い。泣きのギターも過去最高レベルだ。。この時代のストラトはメロディー一発勝負の方が上手くいっているような気がする。
3曲目より遥かに存在感がある疾走曲。
歌メロがかなり良い。AメロやBメロの旋律も上質なのだが、一回しかやってくれないところに勿体無さと構成としての面白さを感じる。終始元気なトルキギターにも注目だ!
神バラードがここで降臨する。これまでのストラトバラードはどれも名曲だったが、それらを凌ぐ出来である。悲壮感溢れるAメロ、そして哀愁あるサビ、そして間奏、ラストとどこを取っても完璧と言える出来である。
☆7
キーボードの音色が癖になるイントロはナイスだがそれ以外は手抜きなミドル曲。
メインメロが弱いコンパクト曲はただの駄曲ぞ、、明るいシンセがキーとなる次作に繋がる曲ではある。
バラード寄りのスロー曲。
トルキのスロー曲、そうすなわちそれは、、地獄!!雰囲気は北欧感あって結構だがいつも通りダレる+記憶に残らないのが難点。
ただサビが存在しないこの実験的な構成は斬新で面白いとは思う。
大曲で始まり大曲で幕を閉じる本作。
壮大なシンセからの幕開けは大物感あっていいが尺稼ぎなのかイントロ引っ張りすぎだ、、。そしてどのパートのメロも弱く統一感がなく無理矢理在庫を繋ぎ合わせたような印象がある。1曲目とは真逆でメロディ勝負もできなければ、構成も無難で面白みに欠ける凡大曲だ。挙句の果てにアウトロも引っ張りにすぎで終わる頃にはグロッキーである。
8th Infinite (2000) 69点

北欧的な暗さとクサさが上手く融合したバンド、ストラトヴァリウスであったが今作はとにかく明るい。ティモトルキが前作「Destiny 」を制作後に鬱になり、それを自己解決した背景があり、ポジティブな曲が多くなっている。
前作と比べると明るく更にメロディアスになり、メタル初心者でも聴きやすい内容になっている。大きな進化が見られる名曲もあるためストラトファンは必聴だ。
ただマンネリ曲も増えたところとメロディがクサすぎて聴いてるこっちが恥ずかしくなる曲などもあり、少し狙ってる感も感じられてしまう。人気なアルバムだがあまり好きにはなれなかった。前半の勢いは素晴らしいだけにあと一歩な作品。
【ジャケットについて】
無限大のマークの輪の中を2頭のイルカがくぐり抜けている本作のジャケは生と死を連想させ、物質的快楽で歪む現実社会と人間が本来あるべき姿を取り戻した幸福に満ちた社会を描き出している。前作のテーマであった「善と悪」というものを発展させたものだ。
おすすめは1、2、3、4
1. Hunting High And Low
2. Millennium
3. Mother Gaia
4. Phoenix
5. Glory Of The World
6. A Million Light Years Away
7. Freedom
8. Infinity
9. Celestial Dream
10. What Can I Say?
コンパクトなポジティブミドル曲。クサいイントロや相変わらずの無難な構成は評価できないが、サビメロのクオリティはさすがと言える出来でストラトの良いところが詰まっている。トルキの作るキャッチーだがどこか哀愁のある良サビには毎度魅了される。
インパクトのある力強いイントロが武器の疾走曲。ただこのイントロ以外はマンネリの塊でつまらないのが残念。
毎回バラードで無双するストラトだが、今回のバラードは今までの名曲を凌駕する神曲とも言える出来。前半はもの悲しくサビで炸裂するいつものスタイルであり、ここまででも過去のバラードと張り合えるクオリティだ。
しかしこの曲の目玉は後半にある。リズムが変わり劇的な展開を見せ、終盤には泣ける神メロで畳み掛けてくる脅威の構成とメロディセンスを見せつけてくる。トルキバラードの最終形態と胸を張って言える!
本作のハイライトとも言えるトラック。「不死鳥」、 これは鬱から蘇ったトルキ自身の曲である。
疾走曲かと思わせるリフからスタートするが実はミドルと疾走を繰り返すトリッキーソングでストラトにしては新しい手法を使っている。しかしこの曲の最大の聴きどころはサビの歌メロだ!美しくキャッチー明るい、そして哀しさすらもあるトルキの集大成旋律とも言える神メロは必聴だ。ストラトヴァリウスで一番好きなサビでもある。
マンネリが目立ち始めた時代だが、このように進化の先を見せてくれる曲がいくつかあるのが本作の良いところだ。
ただ薄味な間奏と引っ張りすぎのアウトロが勿体ない。サビ一強という言葉がよく似合う曲でもある。。
キーボードのイェンスが初めて1人で作曲した疾走曲。
当初は空気ソングだと思っていたが、トルキ脱退以降のストラトを聴き込んでから聴くと中々に感慨深いものがある。トルキ脱退後の作曲はイェンスが中心になったため、新章ストラトの序章が既にここから始まっている感触だ。トルキソングと違い決定打に欠けるが流れの良さはこの時から彼の武器で、畝るキーボードの旋律が癖になる。まだ未熟だが進化を匂わすイェンスソングを堪能できる。
トルキらしいキャッチーなミドル曲。イントロとサビのメロだけでなくBメロも魅力的なところを聴くと前作に収録されていたPlaying With Fireの進化系とも言える。
トルキは流れさえ良ければメロのインパクトは強いため良曲以上のものにはなるが流れが悪いと地獄と化す笑
アホみたいにクサいイントロから始まる疾走曲。ストラト史上最も明るいナンバーとも言える。鬱から蘇ったトルキが興奮しすぎてこんな楽しいわんぱくメロが生まれてしまったのか。。日本のクサメタラーからは好かれているようだが、聴いてて恥ずかしくなるほどの異臭騒動で苦手な曲である。各パートも今までの疾走曲の焼き回しっぽく救いようがない出来だ。サビメロがIQの低いForever Freeにしか聴こえん笑
トルキ作のスロー大曲。そう!問題作だ!
神秘性と壮大さはあるがメインパートが弱いというか手抜きでダレる。
初期の大曲とは違い哀愁アコギだとか疾走パートとかを盛り込んではいるものの通して聴くとまことにグダる。長い曲を無理矢理作りたいため、焼き回してそれっぽく繋いで、はい完成という感じだ。
トルキは当たりとハズレの差がでかい、、。
2分ちょいの終わりにふさわしい短いバラード。アコギと美しい歌声がマッチしている。ただ雰囲気が良いだけで記憶には残らない。どこかインスト感がある。
9th Elements Pt.1 (2003) 67点

前作「Infinite」発表後にバンドの活動休止宣言する。トルキは音楽を作ることが真の精神治療という答えを見つけ2ndソロアルバムを発表する。その後間も無くしてストラトヴァリウスを再始動させ初の2部構成作「Elements」を完成させた。
こちらは2部作の前半で火と水を表した作品らしい。流れは前作と変わらないが、プログレッシブな大曲の数が増え、新たな試みもみられる作品。世界観の作り方が今までとは違い壮大で独特の哀愁もあって良い作品だが、大曲以外ではマンネリ化が極まってきている。ミドル曲、疾走チューンなどのキーボードの使い方や展開がパターン化されてきているのも残念。前作はトルキが鬱から復活したため明るい作品となったが、今作は鬱克服の経験から心理学に目覚めた時期に作った作品のため全体的にスピリチュアルな何かを感じる笑 悟りを開いたトルキの「生命と永遠が宇宙と一体化論」「人生とは何か」などの様々なメッセージを汲み取ろう。
おすすめは4、6、7、8
1. Eagleheart
2. Soul Of A Vagabond
3. Find Your Own Voice
4. Fantasia
5. Learning To Fly
6. Papillon
7. Stratofortress
8. Elements
9. A Drop In The Ocean
人気のミドル曲。イントロとサビのメロがSMAPの「世界に一つだけの花」と似過ぎていて苦笑してしまう。。無難&キャッチーでファンが喜びそうな内容ではある。
歌詞
幾度も幾度も夢は燃え尽き灰となった それでも彼は最も高き山々に挑み続ける そして彼の瞳に炎が燃え上がる いと深き欲望に焦がれて
ダレ枠確定とも言えてしまうヘヴィ系スロー大曲。しかし今までのダメダメ大曲とは違い、溜めを作ったり空間をうまく表現したりとプログレッシヴ度が上がり進化は一応感じた。
序盤にあるためアルバム全体の流れをおかしくする戦犯曲だとは思う。
歌詞
荷物を背負い俺は彷徨う 山並みを越え海を渡り焦がれいくこの魂は歩き続ける 終わりなき平和の探求の旅路を 空は我が屋根、隠れ場所 星は輝き行く手を照らす 大地は我がしとね、我が祭壇
神秘的なパートから突如爆走を見せるキラーチューン。イントロのかっこよさは凄まじいが、歌メロは元気いっぱい興奮マックスと言った感じで少し残念笑 ほとんど休む間もなく高速で叩き続けるドラムが気持ちいい。メンバー全員がエナドリの飲んでから作ったような曲だ笑
歌詞
キリストも神も宗教も俺の探していた答えをくれなかった 傲慢なる偽善者たちが天国の扉の鍵を売っている
自らの真実を見つけにいくのだ 他者の真実は放っておけ 自らの道を見いだせ 自分自身の天国を創り出すのだ
10分近くある大曲。かつてないほどにプログレッシヴな構成でサビ以外のパートは一度来たら二度は来ない作りになっているためメロディが豊富。神秘さ抜群のイントロとAメロは中毒性にまみれていて何度もリピートしてしまうほどに良い。
ただこの曲の欠点は全体的に面白い構成なだけにサビが普通すぎてつまらないところだ。このつまらないサビが最後に3分も繰り返されるのも問題だ、、。意欲作で今までの大曲と比べても進化を感じマンネリ打破にもなっているところは評価できるが、イントロなどの良いパートを深堀りして行った方が良かったかもしれない。
ダサいが味のあるメインメロが武器の疾走曲。メロが新しいだけでパターンはいつものと同じで退屈でございます。ラストの高音コティペルトは聴きごたえがあるがアウトロ引っ張りすぎで締まりが悪すぎる。。
蝶をテーマにした大曲寄りの悲しめバラード。少年のコーラスから始まるイントロが神秘度マックスだ。サビは案外普通だが中盤の展開が非常に壮大で美しい。ただこの曲もアウトロがくどい。どの曲も無理矢理大曲にしようと引き伸ばしてる感がしてしまう。
ちなみにフランス語版もあるらしいのでいつか聴いてみたい笑
6th以来である疾走ネオクラインストナンバー。速弾きパートは過去一かっこよくリピートしてしまう。そしてそしてこの曲も後半に謎のスローダレダレパートが来てしまう。。いい加減気持ちよく曲を逝かせてやってくれよ...
本作の目玉である大曲。
本来ならダレ枠になるタイプの曲だが、Aメロの哀愁パートと貫禄あるサビが効いて良曲と呼べるレベルものに仕上げてきた。後半に泣きギターを全面に出すという前作収録「Mother Gaia」と似た手法を使って感動を呼んでくれるが、衝撃は薄かったか。健闘はしたと思う。
歌詞
元素 風、炎、水、地
元素 恐怖をもたらすもの、怒りと守護神、悲しみ 我が魂を清め、喜び 大地が我が導きとなる
音のプールが俺の精神を満たす 形に満ちた宇宙 色彩の万華鏡 星々の庭はそれぞれの孤独の中に花咲く 好奇心に満ち、知識に飢えながら俺はここに立ち思いを巡らせている
お決まりの締めのアコギを使ったバラード。これも前作と同じで良い雰囲気なのだが右から左に抜けてしまう空気曲である。温泉上がる前にちょこっと浴びるシャワーみたいな存在で浄化はされる。「Forever」や「Coming home」のような気合の入ったバラードが欲しい。
歌詞
正気を失った詩人は人生はいかなるものかという概念を見つけようとする 数分を顧みる間に数秒が過ぎ去る 時間がそれを越えてゆき、年が日と月を飲み込んでいく 俺たちは夜の異邦人 大洋へ落ちる一滴のしずくのように俺たちは進む
10th Elements Pt.2 (2003) 65点

前作の続きで今回は土と風を表現しているらしい。前作のアウトテイク集のような雑な内容。どの曲も薄っぺらく前作に入らなかった曲をかき集めて、更に強引に新しい曲を作り、無理やりアルバムにしたような内容。ただグッとくる曲やメロディもちらほらはあるのでなんとか前作と組み合わせて一枚にはできなかったのだろうかと考えてしまう。
おすすめはあり4、10
1. Alpha & Omega
2. I Walk To My Own Song
3. Im Still Alive
4. Season Of Faiths Perfection
5. Awaken The Giant
6. Know The Difference
7. Luminous
8. Dreamweaver
9. Liberty
10 Ride Like the Wind
10のみイェンス作曲 それ以外全てトルキ
大曲っぽい雰囲気を出すスロー曲。
ダレ曲かと思いきや歌メロが全体的に素晴らしいため名曲認定できる。サビでアコギになるところなど所々美しさがあるのも良し。
ティモトルキの才能が炸裂した曲だ。
歌詞
私はアルファ 私はオメガ 私は誕生と死 私は低くて高いもの 私は地球と空 私は冬の晩の雪片 私は蜃気楼 私はこだま 私は馴染みあるよそ者
私は影 私はお前たちをこの世の終わりまで導く星
アウトテイク臭感が凄まじいミドル曲。
超わかりやすく超つまらないストラトソングだ。安いキーボード音に読めてしまう歌メロと展開には参ってしまう。
これまたアウトテイク疑惑の疾走曲。
先程と同じ感想になるが展開が読めてしまいつまらなすぎる!過去に聞いたことのあるメロをちょいと改造したのを繋げてるだけな気がしてしまう、、マンネリキングだ。
大曲とバラードを混ぜたような不思議なトラック。イントロの静けさのあるアコギパートとオルゴールパートが良い感じの哀愁を出している。哀愁あるサビの歌メロや間奏のギターなど聴きどころ満載の良曲だ。
歌詞
季節は移り変わる その完璧な流れで観察していると季節が過ぎゆくと俺の人生も変わる 涙を乾かし枯らせ 太陽が昇ると俺は生まれ変わり太陽が沈めばまた死んでいく
ギターのいかついリフだけでゴリ押しだヘヴィ曲。ただ重苦しいだけで良いところが見つからない捨て曲だ。。
黄金期のストラトらしいネオクラ満載の疾走曲。わかりきった展開とメロの嵐であるが爽快感と安心感があるので悪くはない。しかしこのアルバムのコンセプトは一体なんなのかわからなくなってしまう。腹括って素直にアウトテイク集みたいな形で出してくれた方がまだ気持ちよく聴けたかもしれない。
歌詞
物事を変えるだけの勇気と違いがわかるだけの知恵が俺にはある 心の中に無邪気さを、そして始める前に終わりを残しておけ
ここにきて今度はヒーリング系バラード。浮遊感あり癒し要素マックスで新境地とも言えるソングだが、ここでこんなフワフワなのが来られても頭を抱えてしまう。、溜まっていたアイデアのゴミ捨て場なのかこの作品は。。
歌詞
光る月明かりが生涯を通じて時の風を通じて俺が進む道を示してくれる 互いに争うような愚かな木の枝などない 俺たちは同じ生態を分かち合っている 俺たちは光であり一つだ
わかりやすいメロの手抜き曲。無難だが右から左に抜けてく空気枠。
1番アウトテイク臭がする。
歌詞
鎖を解き行動を取れ さもなければ夢織人の墜落を見ることになる お前が貴重な人生を無駄にしている間に眠れぬ夜はお前を放っておかない お前は墜落する
小学校の卒業式とかで歌いそうな感動系のメロから始まるバラード。ピアノが主体のAメロは今までのバラードにはなかったため新鮮で良い。その分、他のバンドでも出来てしまうことをやっているため個性が欠けている。
あと映画の主題歌を狙っているような雰囲気もちょっといただけないかも笑
ラストはイェンス作の疾走曲。大曲かバラードで締めくくることが多かったため彼らにしては斬新な幕引きとなった。勢い任せ感もあるが風を切るような気持ちのいいシンセが癖になる。サビの後などのパートではカリスマも感じられ、かっこいいと思える曲だ。マンネリが常に付き纏ってしまうトルキソング群を同じようなストレートなメタルで打ち破ってしまったイェンスの才に驚愕だ。
11th Stratvarius (2005) 66点

バンドの全権限を握っているティモトルキに対し不満を爆発させたティモコティペルトがついに内紛を起こし解散となってしまったストラトヴァリウス。コティモは作曲が出来るもののストラトの曲を作るチャンスを与えてもらえなかったことも原因の一つだ。コティモはソロ活動に没入し、ティモトルキは鬱が進行しついに入院までしてしまうという完全崩壊を見せてしまう。しかしその後、イェンスなどが仲介に入り、トルキとコティモはサウナで6時間話し合い再びストラトヴァリウスは復活することになった。そんなゴタゴタがあった時期に制作された作品のため内容が中途半端なものになっている。これまでのようなキラキラクサ要素や壮大な大曲、そしてファンが求めている疾走曲はほぼ皆無で、アメリカ要素がチラつくミドル曲で占められている。一言でいうと地味で掴みどころがイマイチよくわからない謎作とも言えてしまう。ただ所々グッとくるメロディや新たな試みが垣間見えるところは評価したい。
トルキは「本来は完成することのない幻になりかけた作品」と話していた。ビートルズで言う「Let it be」みたいなものだろう。批判されるべき内容なのは確かだが、色々あったなか、新作を提供してくれた彼らにはまずは感謝したい。
1. Maniac Dance
2. Fight!!!
3. Just Carry On
4. Back To Madness
5. Gypsy In Me
6. Gotterdammerung (Zenith Of Power)
7. The Land Of Ice And Snow
8. Leave The Tribe
9. United
可愛いピコピコイントロから始まる問題作。
珍しくハードロック路線に挑んだ意欲作でもあるが、ノリノリのリフをただ繰り返すだけで退屈&ダサい。この路線に慣れてないせいかコティモの歌い方も変だ。。
こちらはメロパワ要素がちゃんとあるアップテンポ曲だがこちらも構成が手抜き。マンネリを通し越してやっつけ仕事感がある。戦隊モノ的なキャッチーなイントロのインパクトはあるだけに残念。
こちらも親しみやすいメロディックなイントロから入るアップテンポ曲。前曲と違いサビの歌メロは従来のストラトの個性が活きていてかっこいい。ただもうひとひねり欲しいところだ。
ピアノとヘヴィなリフで構成される不思議なミドル曲。拍が取りづらくアメリカ的プログレッシヴ要素も入っている新感覚曲とも言える。目玉は中盤のダークオペラパートだろう。今みでにはない試みでかっこいい演出だ。この時期の複雑な感情が入り混じったバンド内の雰囲気を体現できている曲だと思う。
ようやくストラトらしいキーボードが目立つナンバーが来たがインパクトが薄いミドル曲。過去作のアウトテイク臭がしてしまい聴いてて悲しくなる。ストラトが抱えてきた長年の問題「マンネリ」の果てにあるものを堪能できるぞ!
ヒトラーをテーマにしたヘヴィなスロー気味の曲。3rdに入っていそうな暗くて遅くて無駄にダレるタイプのやつだ。。
原点回帰という意味も込めて「ストラトヴァリウス」というアルバム名になったが、原点に戻りすぎだっつの笑
ラスト3分半はひたすらグダグダなパートを繰り返していく中にヒトラーの演説をぶち込むという酷い有様だ、、笑 尖っていて面白いトラックではあるがもう少しリスナーのことも考えて欲しい。
ただ同じ歌メロを繰り返すだけのバラード寄りの曲だがこれは名曲。冬の幻想といった感じの歌メロが心に沁みる。だんだん厚みを増してくるギターも良い味を出していて、質の良い歌メロを作ることができるトルキの強みが活かされている。この時期のストラトはこういう超シンプル構成の方がマンネリにもならず名曲になるのでは、と思ってしまった。
何も特徴のないゆったりしたリフから始まり駄曲かと思いきや、サビの歌メロが凄まじい魔曲であった。とんでもない哀愁を放つこのサビは必聴である!サビに全振りしたせいで他のパートは全くと言っていいほど記憶に残らないがおすすめできるトラックだ。
ヘヴィで重たく長いスロー曲。つまりダレ曲。サビはハロウィンっぽさもあり中々聴けるがそれ以外はキツい。地味で重い曲が連続するアルバムに入ってるおかげでより悪いところが目立ってしまった感がある。
12th Polaris (2009) 82点

バンドの核であったティモトルキがついに脱退してしまうという大事件を経て再結成された新生ストラトの第1弾。一気にプログレッシブ度が増し、今まで単調だった曲が深く練り上げられ8皮くらい向けた出来になっている。トルキがいなくなったことでサビなどのメロは弱くなり、勢いやパワーは削がれたが、その分イントロや中間部分の芸術性や世界観の作り方は凄まじい。楽器の使い方も進化していて、聴けば聴くほど不思議な世界にのめり込めるスルメ盤だ。
今後新生ストラトヴァリウスの作曲の要となるマティアスはこの作品では影を潜め、その代わりにいつもは出番が少ないイェンスやラウリなどがほとんどの曲を作るというレア現象が起きている面白い作品でもある。イェンスの哀愁、ラウリのバラードを堪能できまくる唯一無二作なので個人的には推せる。
1. Deep Unknown
2. Falling Star
3. King Of Nothing
4. Blind
5. Winter Skies
6. Forever Is Today
7. Higher We Go
8. Somehow Precious
9. Emancipation Suite: I Dusk
10. Emancipation Suite: II Dawn
11. When Mountains Fall
#1 作マティアス
シンフォニーXを彷彿とさせるヘヴィでプログレッシヴなミドル曲から幕を開ける。トルキ時代とは全く雰囲気の違うマティアスストラトに戸惑ったリスナーも多いだろうがサビのコティモのメロを聴くと個性は保たれていて安心できる。歌メロは少々弱いが記念すべき新章の幕開けという感じがして心躍るものはある。
#2 作ラウリ
神秘的なシンセから始まるミドル曲。歌メロが弱く掴みどころがない曲で未完成感もあるがこのアルバムの世界観を強調しているキーボードや音作りは評価でき嫌いじゃない。
独り立ちさせたらすぐ死ぬが作品内だとそれなりに存在感を放つことができるタイプの曲だ。
#3 作イェンス
ラピュタにたどり着いた時のようなシンセから始まる壮大なテーマが見え隠れするスローテンポの曲。この作品ならではの独創性の高さが魅力。
派手さは皆無だがイントロ、サビの歌メロ、キーボードソロとどこを取っても哀しさが滲み出ていて好きな曲だ。
#4 作イェンス
どこか寂しさのある美しいチェンバロから突如爆走する疾走曲。イントロが最高だっただけに歌メロに物足りなさを感じ名曲にあと一歩及ばずと言った感想だ。サビの歌メロは手抜きすぎる。。間奏などの風を切るようなキーボードはグッとくるため実に惜しい曲だ。
#5 作イェンス
ストラトらしいバラードだが世界観が明確なためどっぷり浸かれる。サビの歌メロは心に刺さるものがる。そしてこの曲のハイライトは間奏の千と千尋ちっくなピアノソロからの畳み掛けてくるようやギターソロだろう。洗練されまくっていてストラトバラードの中では1番好きだ。
#6 作ラウリ
疾走曲。ここまではマティアスの影が薄かったがこの曲ではイントロできめ細やかなギターを炸裂させている。トルキ時代を意識したような歌メロだがコレジャナイ感が強く、イントロ以外のギターも詰めが甘いのが難点。
カノン的な間奏部分など評価出来る箇所が多かっただけにあと一歩と言った惜しい曲だ。
#7 作コティモ マティアス
キャッチーなアップテンポ曲で昔のストラトファンも納得させられそうな内容。焼き回し感もなければ別バンド感もなく、新たなストラトヴァリウスを堪能できる曲だ。 ただの元気なパワーナンバーではなくAメロのミドルターンなどシンセが独創性を出している部分などもありアルバムの世界観を汚していない所が進化を感じられて良い。
#8 作コティモ マティアス
バラード。力強く訴えかけるようなサビメロも良いが切なさと神秘性が混じり合ったAメロが特に好き。欲を言えばもう少し尖った面白みのある構成にしても良かったかもしれない。
#9 作ラウリ
壮大な大曲とバラードが合わさったような曲でパワーバラード2部構成曲の前半になる。Aメロの静かでダークな歌メロパートが美しく間奏のギターソロも泣きまくりで刺さる。ただ所々に入るストラト大曲あるあるのスローで変にダレるパートが曲の完成度を下げているようにも思える。変なことをせずにただのバラードとかにしてほしかったかも。
#10 作ラウリ
前の曲の続きでこちらは更にバラード色が強く全体的に希望に満ち溢れた曲調になっている。後半のギターが入ってくるところも哀愁があり素晴らしい。ポラリスという作品の世界観を存分に出せている2曲なのでこれはこれで良いがどちらかにハードなメタルパートをいれたり、1つの曲にまとめてしまった方がメリハリのある作品になったのではと感じてしまう。
#11 作ラウリ
最後はトルキ時代のアルバムラストを思わすシンプル癒しバラード。メロはわかりやすく哀愁がありながら平和なエンディングという感じがして心が浄化される。食後のデザート感がある笑
13th Elysium (2011) 87点

前作の延長線上だが、少しメロスピ、メロパワ路線に回帰している作品になっている。似たような曲が多かった前作に比べ今作はどの曲もメリハリがつき、深みを増した印象がある。残念な点といえば凄まじい出来の曲と普通のクオリティの曲の落差が少し目立っている所か。ベテランバンドはこの時期に入ると守りに入ったり、衰えたりするものなのだが、進化しているストラトヴァリウスは凄い。
ちなみに本作エリジウムは厄災から逃れた人たちによる楽園とそこから再び生まれる問題をテーマにしているらしい。
1.Darkest Hours
2.Under Flaming Skies
3.Infernal Maze
4.Fairness Justified
5.The Game Never Ends
6.Lifetime in a Moment
7.Move the Mountain
8.Event Horizon
9.Elysium
#1 作マティアス
神秘性のあるミドル曲。全体的にやや弱いメロディを音質、世界観、演出みたいなので上手くカバーできてる。男が苦難を乗り越えるお話だそうだ。
#2 作コティモ マティアス
地球の終わりをテーマにしている。
プログレッシヴ要素のあるイントロから始まるアップテンポ曲。どのパートもメロが良くダレる箇所が一切ない総合力が高い名曲だ。
マティアス加入後の武器である曲の奥深さに加えて、脱トルキ後の課題であった歌メロの弱さを速めの曲でも克服できているため鬼に金棒状態になっている。
#3 作マティアス
大曲に出来そうな内容を5分ほどのアップテンポ曲に仕立てた超名曲。とにかく内容が濃すぎる!ダークで静かなイントロから突如繰り出されるメロの嵐には感激させられる。シンセとギターと歌メロ、そして展開とどこをとっても今現在の彼らの魅力が凝縮させられている核爆発曲だ。前曲は進化だが、こちらは覚醒と言える出来である。
#4 作マティアス
壮大なスロー曲でラブソングとのこと。トルキ時代なら捨て曲になっていた雰囲気のものをマティアスが見事に哀愁ある歌メロを精製し良曲に仕立て上げた。
#5 作イェンス
イェンス曲にしては珍しいアップテンポ曲。
昔のストラトのようなノリノリでキャッチーなサビが特徴的。イントロとアウトロのシンセとギターの絡み具合も癖になる。イェンス曲なためキーボードソロで暴れている笑
#6 作ラウリ
トルキ時代の駄曲悪夢再来で今作唯一の問題作。雄大で世界観重視なのはいいがスロー曲でただただダレる。ハイライトもどこだかわからない中途半端な曲だ。
#7 作イェンス
イェンスの才能が発揮されている名バラード。感動させる系の音ではなく淡々と静けさを滲み出していくイントロから心を打たれる。暖かい歌メロと冷たく哀しいピアノの対比がこの曲の武器だろう。間奏がジャケットの世界観にぴったりなのも最高だ。
#8 作マティアス
ブラックホールをテーマにした曲。
北欧版エヴァみたいなSEから始まりびっくりするが中身は本作唯一の疾走曲となっている。ネオクラ全開のイントロやメロなどトルキ時代を意識した内容でもある。
歌メロの方は全体的に手抜きで薄味のため出来が良い間奏部分のほうがメインと言いたくなる。良曲なのか残念曲なのかわからないトラックだ笑
#9 作マティアス
ストラト史上最も長い超大曲でなんと18分もある。これだけ長いのに隙が全くない名曲であり本作のハイライトととも言える存在。
3部構成に分かれていて1部では神秘性がある哀愁のミドルパートになっていてコティモの歌メロを堪能できる。
2部はアグレッシブなギターが先行するパートでイェンスとマティアスのスーパーソロに注目だ。そんな中でもサビの歌メロも存在感を放っているためまさに隙無しである。
3部は1部と2部のメロを混ぜたバラードパートとなり最後は大円団を迎え壮大になる作りだ。構成自体は典型的な大曲という感じがして無難と言えるが、これだけの長さをダレずに仕上げたマティアスの才能には驚かされる。18分があっという間に過ぎる魔力の結晶を多くのリスナーに堪能してもらいたい。
#10 作ラウリ
感動のエンディングを迎えた後に唐突にやってくる疾走曲。ボートラなのか、、最後にこれが来てしまうため違和感が凄まじい。
複雑な曲が多い今作だが、この曲はとにかくストレートな作りでティモトルキ時代の劣化という感じのトラックだ。間奏のイェンスパートだけは良かった。
とにかく空気を読め!と言いたくなるようなこの曲順はやめてほしい。
ストラトヴァリウスの本気がみられる最高傑作。前作、全前作のようなプログレッシブさ溢れる芸術性に加えて、破壊力や歌メロのインパクトが増し、メロディックパワーメタルの真髄を味わうことができる。実力派ドラマーのロルフが加入したことも影響しているのだろう。数年前に大きなメンバー交代を得て一時は首の皮一枚の状態だったストラトヴァリウスは前作前々作で新たな武器を手に入れ進化という名の大復活を遂げた。そして今回は吹っ切れたように、守りに入るのではなく、その武器を持つ本人たちが覚醒をし、攻めに攻めた作品を創った。若いメロパワバンドに全く引けを取らず王者でありつづけるストラトヴァリウスには脱帽する。日本盤、海外盤の両方に収録されている連続するボートラ群が少し邪魔に感じてしまうが、それらを含めても名盤と呼べる内容だろう。
14th Nemesis (2013) 84点

1. Abandon
2. Unbreakable
3. Stand My Ground
4. Halcyon Days
5. Fantasy
6. Out Of The Fog
7. Castles In The Air
8. Dragons
9. One Must Fall
10. If The Story Is Over
11. Nemesis
#1 作マティアス
1発目からアグレッシブなナンバーだ。
情熱的でパワー溢れる歌メロが魅力であり過去最高にエネルギッシュな本作の序章にふさわしい仕上がりとなっている。ギターとキーボードの激しいバトルも必聴だ。
#2 作マティアス
キャッチーなメロが印象的な活気ある曲。
この手のタイプのトラックはメインメロに依存しがちだがマティアスのザクザク刻まれるかっこいいギターリフにより一皮剥けた出来となっている。厚みのある音と曲展開を武器にしているマティアス時代に強い歌メロが来れば鬼に金棒だということをわからせてくれる力作だ。
#3 作マティアス
Aメロではヘヴィな疾走を見せるストラトにしては新しいタイプの曲。サビはハロウィンを彷彿とさせるライヴで合唱が出来る類のメロでファンを狙った曲でありながら実験曲でもある面白いナンバーだ。個人的にこの曲のツボはイェンスのキーボードソロである。非常に短いソロだが哀愁とかっこよさが混じり合ったメロでたまらない。。
#4 作マティアス
またしても激しいナンバー。
嵐の季節の中に突如現れる平和な7日間についての曲で暴れ狂うギターと電子音かっこいい。そしてこの曲の最大の聴きどころは畳み掛けるようなサビの歌メロである。インパクトがあるだけでなく哀愁もうまく乗せているところにマティアスの才を感じる。
台風の目を表す不吉だが平和なアウトロも魔力がかっていて好みだ。
#5 作ラウリ
ポップ路線のラウリ曲。ポジティブだが力強い曲調のため本作の世界観を壊していないところが良い。淡々とした間奏パートもダレずに聴けてラウリにしては頑張った方だ。
#6 作コティモ ヤニ マティアス
アグレッシブナンバーが目立つネメシスだがこの曲は際立って激しい。歌メロが勢い任せなところが少々気になるがとにかくギターがかっこいい。今まではキーボードや歌メロが主役になることが多かったストラトだがギター中心でも魅せれるバンドであることを証明した曲でもある。
#7 作イェンス
大好きなナンバーで本作で1番魔力を放っている。バッハ風のピアノイントロから完全に引き込まれる。その後キャッチーなコーラスが入りパワーバラード調になる。イェンス作のため所々入ってくるキーボードの使い方がオシャレで美しい。ギターソロが少しくどい気もするがその後の間奏部分などもアツく聴きどころが多い。突出したメロがなくても全体の雰囲気で魅せてくるこの新生ストラトのスタイルも好みだ。
#8 作イェンス
イェンスにしては珍しいストレートなハードポップ曲。アップテンポ気味のミドルで昔のストラトを聴いてるような内容。ただどのパートも残念ながら薄っぺらく全く記憶に残らない。ノリで作ったような手抜きっぷりが目立ってしまう。
#10 作イェンス
力強いスロー気味の曲。ヘヴィさと所々に垣間見える静けさが良い対比となっている。
後半の静寂パートなどは魔力があり気持ちがいい。ただ悪くはないがアルバムの前半が凄まじかっただけに影が薄い。
#13 作コティモ ヤニ
一生をかけて自身の最高傑作となる本を書こうとしている年老いた作家についての物語。
本作唯一のバラードであり名曲。イントロのメインメロを聴いた時点で多くのリスナーが名曲と確信するだろう。曲が進むにつれて圧が増していく感じもよく感動を畳み掛けてくる2種類あるサビ?も効果的だ。一つ神メロを思いつき後は雰囲気で作っていったタイプの曲か。
歌詞
かつて俺は自分の夢を書き記していた 年月が塵と化すのを見てきたが今は自分が錆び付いているように思える 蝋燭の最後の灯りが徐々に消えていくように全ての空しい言葉と全ての詩は消えていく
#14 作曲 マティアス
本作の総括的存在のアップテンポ曲。
激動の世を表すかのように変化させていくマティアスのきめ細かいギターリフが今回も猛威を振るい魅力的。メロディアスな間奏や感情を爆発させているコティモのボーカルラインも評価できる聴きどころが多い良曲だ。
15th Eternal(2015) 75点

トルキが去りマティアスが加入した新生ストラト時代の集大成とも言える内容の15thアルバム。ここまで彼らが築き上げてきたものを上手くまとめ炸裂させている力作だ。ただポラリスほどプログレ要素は無く、エリジウムのようなフックが効いた曲も少なくネメシスほどパワーも無いため、中途半端な作品とも言えてしまう。中盤は似たようなコンパクト曲が続いたりと欠点も目立つがラスト曲「Lost Saga」は必聴。この曲のために今作を買っても良いほどだ。
1. The Eternal Dream
2. Shine In The Dark
3. Rise Above
4. Lost Without A Trace
5. Feeding The Fire
6. In My Line Of Work
7. Man In The Mirror
8. Few Are Those
9. Fire In Your Eyes
10. Lost Saga
#1 作マティアス ヤニ
安定のパワーメタル疾走曲。わかりやすいメロディでオープニングにふさわしい。歌メロはあまり好みではないがマティアスの変芸自在のリフとオシャレなイェンスのアレンジによって曲の質を高めている。
#2 作コティモ ヤニ
シングルにふさわしいミドル曲。こちらもキャッチーで親しみやすいサビなどが魅力。
ただ手堅く無難なのが気になり何かもう少し特殊な技法や展開も欲しかった所かも。
#3 作マティアス
今作で1番インパクトのある疾走曲。ネオクラ色、メロスピ色、パワメタ色の3つがうまく混じり合っていて強力なナンバーだ。どのパートの歌メロも記憶に残り爽快である。
#4 作ラウリ
ポラリス時代を彷彿とさせるパワーバラードでプログッシヴな要素が随所に盛り込まれたナンバーだ。特化した箇所はないがどこを舐めても味がするタイプの曲で工夫が凝らされている。ラストのミステリアスな音作りなども癖になる。神秘性、優しさ、ストラトらしさの3拍子が揃った面白い良曲だ。
#5 作マティアス
アップテンポ曲。爆発力はないが隙のない良曲。少し手堅くまとめすぎた感もあるが彼らが現在持っている個性と力を発揮できている。サビなどの歌メロはバランスの取れたキャッチー具合で好みだ。
#6 作コティモ ヤニ
アップテンポ曲だがこちらはイマイチ。
彼ららしい音作りで特に悪いところはないのだが何度聴いても覚えられない残念な空気曲。無難過ぎでB級メタル感が出てしまっている。
#7 作イェンス
少しばかりプログレッシヴ色のあるミドル曲。複雑なギターリフは面白いが肝心のメロが弱く2曲続けての空気曲となる。ただイェンス作のためサビ後に来るキーボードソロのクオリティは素晴らしい。キーボードソロだけが取り柄という珍しい凡曲だ笑
#8 作コティモ ヤニ
AmorphisやNightwishを彷彿とさせるわかりやすいイントロから始まるミドル曲。安っぽく感じるフィンランドクサメロが微妙だが
歌メロはまずまず。似通った雰囲気のミドル曲が連続しているせいで印象が極薄になってしまっているイメージがある。曲順やアルバムの構成って大事やな、と改めて思わせてくれる。
#9 作イェンス
悪い流れを断ち切ってくれたのはイェンスのこの名バラード。暗いピアノと悲壮感漂う歌メロが美しい。サビのギターも哀愁を放っていて良し。
#10 作曲 マティアス
前々作収録のエリジウム以来となる10分超えの大曲で締めくくる。神曲である。
始まりと終わりの神聖なコーラスからジャケットの世界に引き込まれ、マティアスの作曲センスが発揮されたミドルパートとサビの時点で満足だ。しかしハイライトはこの後の爆走パートからのイェンス&マティアスの美旋律ソロ、そして静まり返った後の究極哀愁パートである。ここのピアノとコティモの歌メロは涙腺崩壊物であり、メタル史いや音楽史に残るパートと言っても過言ではない。10分という長さを全く感じさせず無駄なパートが一切無い曲で引き出しの多さに驚愕。
ストラトの中でも1、2位を争う大好きなこの曲を全メタラーのみならず全音楽を愛するリスナーに聴いてほしいものだ。
16th Survive 2022 88点

7年という長いブランクを経て発表された本作はよく作り込まれており前作よりもメリハリのついた曲が多く安定の高クオリティどころか過去最高傑作とも言える内容。
今まではあまり見られなかったマティアスとコティモによる共作が多いためか歌メロに力が入っているのが特徴でコティモの歌唱力も過去最高と言えるほどに進化しているところが今作の魅力と言える。
全体的にエリジウムに近い作風になっているがイェンスの単体曲がひとつもなくやや魔力に欠けており世界観が見出せないところが唯一の欠点か。
01. Survive
02. Demand
03. Broken
04. Firefly
05. We Are Not Alone
06. Frozen in Time
07. World on Fire
08. Glory Days
09. Breakaway
10. Before the Fall
11. Voice of Thunder
#1 作曲 マティアス
レビュー
アグレッシブなオープニングナンバー。「人類は絶滅から生き残ることができるのか」というテーマと「ストラトヴァリウスがどのように生き延びてきたか」という2つの意味が込められている。
いきなりAメロでは疾走をみせるがBメロではテンポダウンし歌メロ重視、そしてサビでは一気に盛り上げるというストラトのメインコースを楽しめる曲だ。聴けば聴くほど味が出てくるスルメ型でもあるので時間をかけて作ったことがわかる。マティアス時代になってからはアルバムの1発目がやや弱い印象があったが今回は健闘した方だろう。
#2 作曲 マティアス コティモ
高クオリティアップテンポ曲。マティアスのリフがキレキレのイントロとサビの歌メロが魅力的。ポジティブだが悲しさのあるサビメロがストラトらしくていい。
#3 作曲 マティアス
シンプルでリズミカルでプログレッシヴという今までに無いタイプの曲だがストラト色はMAXなので安心して聴ける。最初はあまり印象に残らなかったが聴けば聴くほど味が出てくる。重みのあるサビメロとイェンスのキーボードが鍵となる曲だ。
本作が出る6年前に既に出来ていたらしい。
#4 作曲 マティアス コティモ イェンス
レビュー
ポップよりのパワー溢れるストラトメタルソング。キャッチーな歌メロの爆発力が核となっている曲。ただの阿呆ポップにならないようにネメシス時代を彷彿とさせるマティアスの勢いあるリフとイェンスの電子音キーボードが良い味付けとなっているため聴ける。
#5 作曲 ラウリ マティアス
ポジティブなミドル曲。他のB級メロパワバンドでも作れそうながっかり凡曲である。
世界観も個性もないためトルキ時代の手抜き曲の方がまだ擁護できるかもしれない。
#6 作曲 コティモ マティアス イェンス
ポンペイ大噴火をテーマにしている曲でここにきてようやくダークなストラトを聴ける。ヘヴィでスロー気味の曲調で特に刺さるメロディはなかったがポラリス時代のような北欧流の雰囲気の作り方は健在で安心する。
曲が終わったと見せかけてもう一度マティアスリフで畳み掛けてくるエンディングは斬新だ。
#7 作曲 マティアス フランシスコ
エネルギッシュでアップテンポでコンパクトなナンバーだ。とっつきやすさのあるメロとグイグイ引き込んでいくマティアスリフがこちらも上手く融合していて良質な曲に仕上がっている。ただシンプルな曲が連続しているためもっと面白いパートなども入れてよかったのでは、と思ってしまう。
#8 作曲 マティアス コティモ イェンス
旧ストラトを聴いてるような感覚に陥るほどトルキ時代を意識している疾走曲。とにかくキャッチーで爆発力があり爽快である。
サビはハロウィンを彷彿とさせるメロでライヴでは大合唱が起こり盛り上がるのは間違いないだろう。間奏のメロディも良く流れは完璧と言っていい。
特別好きというわけではないがここまでトルキ時代を思い出させる内容のものは初めてだったため良いアクセントになっていてグッドだ。
#9 作曲 マティアス コティモ
セミバラードでありセミプログレッシヴな曲でもある。バラードがない本作の中では目立つ存在だが彼らにしては面白みがなく中途半端な印象がある。
似たようなタイプの曲が連続しているためここでがっつりバラードをやってほしかった。
#10 作曲 マティアス コティモ
ライヴ映えを狙ったのかサッカーのサポーターが歌ってそうな脳筋イントロとサビが気に入らない。疾走曲の部類に入るがこれも中途半端な印象が強い。ネメシスのボートラに入ってそうな雰囲気である。
#11 作曲 マティアス コティモ
イェンス今作で1番出来が良いと胸を張って言える10分超の大曲。エリジウムを凝縮させたような内容でギターリフと歌メロに隙がなくマティアス集大成曲とも捉えられる。中盤のソロもテクニカルながら哀愁があり見事だ。Lost sagaみたいな疾走パートがあっても良いような気もしたがこれはこれでよし。



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