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江戸川珍歩は描く語りき 第2幕 ~黒歴史漫画量産期~

更新日:2020年8月3日

前回紹介した4作を描いたことで軌道に乗り、次から次へと微妙な漫画を描いていった。

今回は小3の春から夏にかけて描いていた第5作〜第9作を紹介する。


第5作 「スーパー○月マン」シリーズ

2006年5月頃執筆


落書き帳をコンパクトなものに変え、不思議と今でも同じサイズの落書き帳を使うことになる。

「スーパー○月マンシリーズ第1巻」

早速訳のわからないタイトルだ。雑誌形式にしたかったのだろう。1巻〜2巻完結の短編をたくさん描いてはこの「スーパー○月マン」に収録していた時代だ。この巻にはヨッシーたちが主人公の漫画「ヨッシーズアンドコング編」が収録されている。


黒歴史時代だ、、、。スーパーマリオくんという漫画の影響をかなり受けているため、壊滅的につまらないギャグが多い。そしてユーモアもあまりないので読み返しててつらくなった。それでも大事な成長過程と考えて、振り返っていきたい。


読み方は一変し、こんな感じになった。しばらくこの方式で漫画を描いていた。


序章

ディディーコングとディクシーがエサ(食料)を探し、ジャングルをウロウロしていると突如、過去作の敵キャラ達が「地獄へ行く飛行機」に乗って現れ、北朝鮮の如く2人を拉致していくとこから始まる。


前回紹介した漫画に出てきた無能ボスのレースやベスラー、はっぱお化けなどが今作も敵として現れる。みんな過去に倒された敵のためか頭に輪っかがついている。これもヨッシーのクッキー工場と同じ世界線だったのか?


今回の主人公はヨッシー達だ。(またヨッシーだ。。どんだけヨッシーが好きだったんだ俺は

...。過去作に出てたヨッシーとは別人らしい。自分の作品なのにわけわからなくなる。)

それぞれ色の違う8匹のヨッシー達が今作のメインキャラとなる。そして色によって性格が違う。

軽く彼らを紹介。

みどり:リーダー格 ザ・主人公ってやつだ

あか:熱血系、単細胞、脳筋

きいろ:優しいが脳なし 偏差値は帝京魂以下

ぴんく:初めてのメスキャラか ビッチ

あお:クール、低血圧系キャラ

みずいろ:頭がいい系の軍師枠

くろ:ただのイケメン ジャニーズ枠

しろ:ただのイケメン ジャニーズ枠

こんな感じだ。キャラクターの個性はうまく描けているのでそこは成長している。まあ、このキャラ設定もほぼスーパーマリオくんのパクリだが、、、。


情報網にも強い水色ヨッシーがディディー達が拉致されたことに気付き、みんなで力を合わせて救出しにいくという流れだ。


ここでフランキー2という、どうみてもファンキーコングなキャラが登場し、自家用機でみんなを敵のアジトまで連れていってくれる。

道中、ヨッシー共の将来について聞くフランキー2。頭いいキャラの水色ヨッシーに、ここで現実的な将来を語らせ、他の奴らとの頭脳の違いを見せつけたはずの場面なのだが、、。「アルバイトをして金を貯めていい暮らしをする。」

フリーターじゃねえか笑 俺の幼稚園年小の頃の将来の夢と同じで親近感はわいた。(マクドナルド屋さん)


ぐだぐだだべっている内に敵のアジトに到着。

最初に彼らを待ち受けていたのはベスラーだ。

ここでベスラーがGoogle翻訳よりも酷い日本語を連発する。ディディーとディクシーを攫ったのはお前か、という問いに対し「そうともゆう。俺たちみんなでさらったんだ。をの2人はジャングルの王2人。だからさらったんだ。世界はおれたちのものだからな。」 ....はい。まあ何となく言いたいことはわかる。 前作の方が日本語まともだったような...?


そしてこの漫画初の戦闘シーンに突入。

ヨッシー達は一人ひとりが違う能力を持っていて、協力プレイでベスラーを秒殺する。まあ、ここでヨッシー達の戦闘力の高さを示したかったのか。


その頃の敵のアジトでは。

今回のラスボスはオリジナルキャラの百十ケンだ。

拉致した猿2匹はホルマリン漬けにされている。

この溶液にぶち込まれると100時間で溶けてしまうそうだ。そしてヨッシー達もホルマリン漬けにして殺してしまおうという案をボス自ら出す。 無能な上司を持った手下どもが気の毒だ。思考回路がジュラル星人で笑える。


この後はサクサクと他の敵も倒していき、ついにラスボス百十ケンとの決戦。

さすがにラスボスなので強く、ここまで圧倒的な力をみせていたヨッシーどもはフルボッコにされ、みどりヨッシー以外は戦闘不能に。


ヨッシーは変身をして戦闘力アップをするが、それでも勝てない。そんな時突如「この世界の神さま」が現れ助言をしてくれる。

神のチートパワーを借りてついに百十ケンを倒し、猿たちを救出し、万歳万歳万万歳エンドでこの話は終わる。


このうさんくさい自称神さまはFF7のボスキャラ「ギ・ナタタク」からヒントを得て作ったことを思い出した。。。話はまとまってるが、ひねりも面白みも個性もない話で、クオリティは間違いなく過去作の方が高い。まあ、成長過程として考えると描いたことに意味はあったと思った。

必要悪だ。


第6作 紛失

スーパー○月マンの2巻に収録していた漫画が消えたので割愛。たしかパワプロくんシリーズにいたメガネのあいつが猫を倒す話だった。



第7作 「スーパー○月マン第3巻

帰ってきたヨッシーズ 〜みんなはつらいよ編〜」

2006年6月頃執筆

帰ってこなくて良いっす。このシリーズ、読み返すのは辛い。


あの事件の後、平和に暮らしていたヨッシーズたちに再び黒い影が 今回の新敵はサイドというやつだ。

そうともゆう。


今回は緑ヨッシー以外ほぼ出番なしで、他のヨッシーどもはサイドに拉致られるというお荷物役に降格した。 やたらとこの時期に使ってた攫われた仲間を救いに敵に立ち向かうスタイルはマリオというゲームの影響なのか。


サイドの部下としてキャプテンクルールが登場し、緑ヨッシーの前に立ちはだかる。

激闘の末、キャプテンクルールを倒しサイド戦に挑むも、変身したサイドは強いこと強いこと。絶体絶命のピンチの時助けてくれたのは改心したキャプテンクルールでしたとさ。

以前敵だった奴が仲間になって戦ってくれる激アツ?展開を初めて導入できたのは成長か。

普通はここからヨッシーとクルールが共闘してサイドを倒す流れがベタなのだが、クルールが無双しミラクルパンチという技でサイドを倒してしまう。ヨッシーはただ傍観してるのみで主人公の面目丸潰れである。

無事他のヨッシー共を救出し、エンディングへ

去り際のクルールにヨッシーは「またサイドみたいな悪党が現れたらどうする?」と問う。

するとクルールは「絶対出ないよ。俺がサイドをぶっ殺したから」と返す。質問の答えになってない。。いや、いかようにも解釈ができる台詞を残して終わるというデヴィットリンチ並みのトリックを使ったのか。(棒)

謎の会話を終え物語はハッピーエンドで幕を閉じる。めでたしめでたし。


第8作目「時と共に」(スーパー○月マン 第4巻)

2006年6月頃執筆

なぜいきなりスカしたタイトルになったのかと言うと、兄がこのスーパー○月マンというタイトルはわけがわからないと指摘してきたので(確かに意味がわからない笑)、いやいやタイトルを変えてこんなことになった。


今作の主人公はマリオストーリーでお馴染みのカメキとクリオである。(どんだけニンテンドーに依存しているのか。。)

開始早々1コマ目から今作の敵キャラ「マグホス」が登場し、恩師である博士をポアする。ドラゴンボールで例えるとドクターゲロパターンだな。

このように今作は何故か敵キャラであるマグホスに愛が行ってしまい、彼の方が目立ってしまう話になっている。今までは情けない敵ばっかりだったため、敵に深みを持たせたという意味では少し成長した。


一方主人公のカメキとクリオは突如マグホスに喧嘩を売られ、彼を倒すためにアンドタワーに向かった。(マグホスのアジト)

マグホスのいる最上階に向かう途中に彼からのメモを発見。


「そこらへんをウロウロしているゴミどもへ。スターを4つ集めると幸せになれる」と書かれたメモ。

誰がどう見てもうさんくさいマグホスからの情報を鵜呑みにする2人。敵は目の前なのに突如スター集めの旅を始めてしまう。(騙される2人のバカさ加減を出そうとした話の流れではない。マンネリ防止のため?敵と戦いながらアイテムを集めていく話をやりたかったのだ。そのため本当にスターを4つ集めるとマグホスは消滅し、世界に平和が訪れる設定だ。今読み返すと、マグホスは自分の弱点をカメキどもに教えてしまうただの無能であることが判明した。)


スターのある場所にマグホスありという感じに、至る所でカメキ達を待ち伏せし、襲いかかってくるマグホス。(メモなんか置かずにそのまま最上階で待っていれば来たのに回りくどい...)

倒しても倒しても復活し、襲いかかるマグホスの生命力はゴキブリ並みだ。

スターを2個あつめたとこで打ち切り。5巻で残りのスター2つを集めマグホスとの決着を描くつもりだったが諦めやがった。


第9作「スーパー○月マン 第6巻」

2006年7月頃執筆


スーパー○月マン最終作である。(他にもこれに収めるようの漫画をいろいろ描いていたがちゃんと冊子にできたのはこれが最後)


主人公はスーパー学校以来のオリジナルキャラ、「ネット」である。表紙のいかしたヤングだ。


強くなりたい、冒険に出たいと日々願う少年ネット

そんなネットの父親は剣と紙の盾を与え冒険に行かしてあげた。優しいパパだが、紙の盾って。。今考えると息子に竹やりだけ持たせ、危険な戦線に放つカオスパパだ。そしてこの謎の装備システム。ゲームのやりすぎだ。


目的がなく、好きなように好きなとこに行き、そこで現れたモンスターと戦う初のロードムービー型のお話だ。

こんな感じに回ごとにかわいいバトルを繰り広げる。


しかしある日、ネットは敵を倒しすぎたためか、ついにボスモンスターの「キマイラ」に目をつけられる。そしてキマイラはアジトでネットを倒すために演説を行う。

演説中に「キマイラ様って怖いよね」とヒソヒソ話す可愛いモンスター2匹。

そしてお楽しみの...

見せしめパートだ。ここだけが唯一面白かったページだ。

その後キマイラは強力な刺客をネットに送り込んだところで6巻が終了する。7巻に続くことになっていたが、7巻は存在しないためこれも打ち切りとなった。打ち切りが連続した時期だったことには理由があり、大長編の作成する準備を取りかかっていたため、どれも作品浮気で見捨てられたのだ。

その初の大長編は次回紹介したい。


絵や面白さは劣化しているが作品を描くスピードは過去最高だった時代だ。何事も数だと考えると、必要な時代ではあったと思う。


おまけ1

数ページしか持たなかったこの時期の速攻打ち切り漫画を軽く最後に紹介したい。

その1 「ヨッシーオーケストラ2」

マリオが主人公でヨッシーや他の仲間と共に音楽をやる話だ。タイトルはまたも脇役のヨッシーにもってかれる。そして蓋を開けてみると音楽要素はゼロでバトルものだ。どうせそうなる。

ヨッシーオーケストラ1もあったのだが紛失したので紹介できず。駄作。


その2 友達を作ってゴーゴー

ひろきくんという主人公が仲間を集めて旅をする系の話。

2ページで打ち切りになるこの漫画に1コマしか登場しないベロベロ先生というキャラが何故か脳裏に焼き付いて未だに記憶から剥がれ落ちない。


おまけ2

この時期にもうひとつある作品をつくろうとした。

「バックスのクッキー工場」だ。

兄との共同制作だ。文章や話の流れは兄に任せ、絵は丁寧に自分が描いた。

内容は第1作の「ヨッシーのクッキー工場」と全く同じで、処女作のリメイクだ。兄のおかげで文章や話の流れは綺麗になり、自分も頑張った。

無理やり従業員にさせられ「さあ!一緒に労働しよう!」と笑顔で言ってくるこの工場には毎度社会主義の影が見え隠れする。

リメイクでもジョーは虫歯の心配をしていて安心する。不思議と今作だと無理やりマリオを従業員にさせたことに異を唱えるジョーがまともにみえる。


話の流れは一緒だが、、。ジョーがここで社長にウェンドがこの工場を乗っ取ろうとしているという嘘か本当かわからない噂を吹き込む。社長含め他のみんなもその噂を信じ、一致団結してウェンドを倒すことを決意する。噂が本当なのかどうか少しは疑問に感じろよ、、ぜっったいこんな職場で働きたくねえわ笑

 読んでて心が痛くなった。冤罪のウェンドは集団リンチを受けてしまう。

この後予定では旧作と同じようにレースやメカクッパが出てきて工場からゴールドストーンを奪う流れになるのだが打ち切りに、、。


兄との共同作業には限界があったのだろう。(兄にも用事がそりゃあるし) しかし経験値かなり得られたためこの数ページは宝だ。


この辺で終わりにしたい。

次回は2006年の夏から冬にかけて描いた初の大長編「新・ヨッシーのクッキー工場」を振り返りたい。


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