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江戸川珍歩は描く語りき 第9幕 サイコ作品 ぐつぐつ黒鳥

前回紹介したチンポの栄光と同時期に描いていた小学校時代の裏漫画編 第二弾 「ぐつぐつ黒鳥」を紹介したい。こちらもチンポ同様にガチ漫画「リュシーストーリー」でのストレス発散作と見受けられる。そしてこれもリュシーストーリーより面白いのだ笑

これは小学校5年から6年にかけて描いていた。


あらすじ

小学生の黒鳥闇太が主人公。実はその黒鳥は黒魔術的な部屋を所有しており、毎晩そこで殺人薬物を作っているサイコパス野郎であった!


親友と作詞作曲したopeningから幕を開ける。

なんと1話1ページという酷い短さだ笑

何故1話1ページ構成にしたかは謎だが、おかげで無意識のうちに1ページで一つのお話を完結させる能力が身についた笑

黒鳥には黒鳥影和(くろとり かげより)という弟がおり、闇太の助手として活躍している。

黒鳥は最初の殺人ターゲットを平和光というクラスメイトに決める。

名前が気に入らねえ、という素敵な理由だ。


第3話では黒鳥の仕事シーンを初公開。

弟が材料を持ってきて黒鳥が殺人食品を作り出す。

家庭科の調理実習という授業を利用して毒大根をこっそり入れ毒殺するという作戦だ。

家庭科の字を間違えてるのが可愛い、そして腐れカビ大根というネーミングセンスも中々良い

悲しいことに弟の影和は出番はここで終了。重要人物かと思いきや2コマで退場という酷い扱いだ。

シンプルに1ページに1話を収める作業に支障をきたす存在として排除されてしまったのだろう。。


そしていよいよ翌日、、最初の殺人が始まる。

はじまりの死 という無駄にイケメンなタイトル

家庭科の時間がやってくる。腐れカビ大根で作った味噌汁を食べる平和光。

ぶつぶつぶつからの顔パーンだ笑

倫理観、道徳心はイカれているがバイオレンス加減が気持ちいい笑 黒鳥も自分が作った殺人薬品がここまで破壊力があったとは知らず驚いている。


そしてここから1話1殺のキチガイ展開が始まる...

(ちなみに1コマ目に登場している変なおばさん先生は実際にいた家庭科の先生をモデルにしている。ニーハオ・エノキダケというあだ名を当時つけていた)


第5話

黒鳥にも友人がいた。ハチュチョリ・ジョン・ケン・ヌッツォというカオスな名前の友人だ笑 そんな彼は平和光を殺したのは黒鳥だと疑う。

すると黒鳥は、、

怪しい溶液をビシャ!

からの全身血液ぶしゃあああああ!!!!

どんな溶液だよ笑 この異常なまでの科学力はどこで習得したのだ。。

友人をも手にかけてしまった黒鳥は罪悪感の海に溺れ、、ることはなく、なんと無差別殺人鬼へと化してしまった笑

それにしても「計画が台無しになっちまう」て、、計画ってなんやねん笑


ホロコーストというエグい単語をタイトルに持ってきたのに虐殺の字を間違えているところに哀愁を感じる。


第6話はタイトル通り黒鳥が無差別大量殺人を起こす回だ。

給食のワゴンに積まれている牛乳に溶液を入れて、給食の時間に

惨劇が起こる!!

しかしクラス全員が最初に牛乳を一気飲みする描写はシュールすぎて凄まじい笑

この回のラストに白鳥という人物が現れる。

黒鳥闇太という殺人鬼の存在を放っておけずに、FBIの白鳥日向がついに動き出したのだ!

デスノートでいうキラとLみたいなのが始まる。


第7話

薬品を作る黒鳥の間の存在は家族も知らない。

夜神月がキラだということを知らない夜神家と同じ感じだ。ある日黒鳥のおじいちゃんは黒鳥の間の存在に感付きはじめる。

すると黒鳥はおじいちゃんにジュースを出し、、

ゴフ!と吐血をした途端ぐしゃああああ!!からのドロドロ溶け溶け死


身内までも殺してしまう黒鳥の異常性にFBI白鳥日向は警戒心を強める。

しかしこれ黒鳥の家に監視カメラでもつけている設定なのか、、?家特定できてるならさっさと捕まえろよ、と読み返しててなってしまう笑


黒鳥の殺人劇は止まらず気に入らないクラスメイトを次々殺していく日々が始まる。

便座に爆破溶液を塗って座った瞬間ドガーン!!個人的にテンポが良くて好きなシーンだ。


そしてついに白鳥日向が本腰を上げ、黒鳥撃破のため幹部「天空の足ヨピュタ」を送る。


1日1殺の黒鳥は今日も元気にクラスのつの丸という男を殺害。

ヨピュタは黒鳥に接近するためまさかの無差別殺人を突然しだす。


黒鳥に弟子入りを申し込み、黒鳥の内情を暴く作戦をヨピュタは取るも簡単に断られてしまう。

どんな理由があろうと、この時点でFBI失格だろとは思う笑

しかし心優しい黒鳥はその心意気に感激を受けサッカーボールをヨピュタにプレゼントする。

蹴ってドガーン!全体的に馬鹿ばっかりな話だ。笑


それから数話続くもこの黒鳥も打ち切りになる。

このあとの展開では龍が如くの影響も受け、いろんな組織が黒鳥の首を狙い始めキャラが大量に出てくるのだ。おかげでテンポダウン、そしてシュールさグロさの絶妙のバランスが取れていた本作の個性が消え失せてしまい、自ら畳むことにした。


「人に作品を見せたい」「他の作品の影響を受けて自分の作品にも取り入れたい」という気持ちはクリエイターなら誰もが思うはず。しかしこれら二つを意識した瞬間個性が消え失せ、つまらないものとなってしまう。 難しすぎる、、


今でもこれは苦しめられる課題だ。

これを克服し、個性もあり経験値も炸裂させることができる作品を作る段階に行き、ようやく超越世界に辿り着けるというものか、、


この作品ではリュシーストーリーでのストレス発散以外にも、1ページ完結術、自分の小学校や友達をモデルにし、フル活用してしまうという術を学べた。(酷い活用の仕方だが、、)


結局作品創りは自分の人生経験や体験が軸になるのだ!


次回はまたも小学生高学年時代の裏漫画編。

「バカボンダ」と「エセ漫画日本史」をお送りする。



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