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我がサークル生命、尽きるとも

私は大学入学して間もない頃。

サークルに5つ所属していた。

それを2年足らずで0にしてしまったお話をしよう。


1.オカルト研究会

これに関しては以前書いた記事を読んでいただきたい。もう語りたくない。

オカルト研究会の副会長平山と駅で今後のサークル生活のビジョンを語っていた時に偶然撮れた写真。

「電車と電車の間って異世界への玄関っぽくね?」とオカルトトークで盛り上がってたあの頃が懐かしい(涙) まだオカルト研究会の闇タケハッチが牙をむく前だったためオカルト研究会にも希望を抱いていた。


2.放送研究会

これに関しても別の回で話したい。かなりの長丁場になる。得られたものもあったが、醜い思い出もたくさんある。1番深入りしたサークルで2年の途中まで続けたが辞めた。


3. 映画研究会

4.卓球研究会 TOC

5.図書館サークル

こんなとこだ。


大学入った時は全てがワクワクだった。

同化政策の渦であった高校から抜け出し、同じ趣味の自由人達と好きなことをやれるサークルはパライソだと思ってた。

気合を入れて新歓ブースに突入。


軽音や漫画研究会を先に覗いた。


音楽が好きでピアノができ、ドラムも一応経験がある自分には合ってると思い軽音の部室へ。

そこには同じ1年生もいたが、

パンチパーマでDQN被れの「ジャギの手下」的なやつと高校時代軽音で熟練者ぶっていたやつがいた。

ジャギの手下:「モテてーっす。楽器はやったことないっす。先輩楽単あったら教えてくださいよww」

自称熟練者:「俺、高校時代文化祭でビートルズのドラム叩いたし。ま、もっと自分を極めたい感じ?」



一度うぬは北斗神拳で脳みそ吹っ飛ばされろ

スレイヤーくらい叩けるようになってからものを言いやがれチンコスターが


とこんな感じに同期のやつらに嫌気がさし、速攻で見切りをつけた。先輩も良い人っぽかったが、パッとみ、音楽を愛してる人はいなかった。人生哲学を感じられず、4年の思い出を埋めるためだけの薄っぺらさを感じた。

まあ、サークルなんてどこもそんなものか。


漫画研究会は夢でもあった。

「江戸川珍歩は描く語りき」でも語っているが私は小学校低学年から漫画を描いている。

小学校時代には漫画イラストクラブに入っていた。しかしそこで描いた、ヨッシーが口から大量のゲロを吐き、そのゲロの中にあらゆる雑貨が混じっている幻想的な絵が顧問の先生から不評で干された悲しい思い出がある。


中学時代は吹奏楽を選んだ。中学もイラスト部も気になってはいたが、ゼルダの伝説のリーデッドまみれ城下町みたいな雰囲気が漂っていたので選択肢から切った。例えがわかりづらいな笑 闇を感じたということだ。


高校時代は卓球部を選んだ。男子で漫画イラスト部に入るのは自らカーストの最底辺に行くようなもの、というあのクソ高校の世論に飲まれてしまいまたしても機を逃した。


9年越しに漫画という創作の世界に入れる!とワクワクして部室に入るとロケランみたいな顎をした眼鏡のおにいさんが座っていた。周りには熱心に絵を描く女性方。


ロケラン:「ぃよぅこそ。ぼくたちはこんなもんを描いているんだよ」と冊子を渡してくれた。

冊子をめくると、人生で500万回くらいはみてきた似たような魔法少女の絵がズラリ。

ほお、ま、どこもこんな感じよね。

ふんふんとページをめくっているとロケランが語りかけてきた。

「君の描く絵もみてみたいな。あ!そうだ。あと1万2000円を徴収するよ!いろいろうちはかかってね。その分楽しさも」


「うっ。急に腹の調子が。。失礼します。」

即座に退室し、私がその部室に来ることは2度となかった。

出家代かよ畜生。まあ、、サークルなんてどこもそんなもんか。

秋に開催された学園祭で漫画イラスト部も展示会をやっていた。そこで自由にお絵描きしていいコーナーがあったので

トレードマークである小松と「奴」を投下しておいた。悪人だな俺は。



結局数日以上続いたサークルは5つだ。

図書館サークルはオカルト研究会副会長の平山から教えてもらい入った。

同じ1年生に可愛いアップル味のフーセンガムみたいな女の子がいて、うっひいいい!となりモチベが上がった。男子はゴブリンみたいなのがいた。

しかしその図書館サークルは狭い教室の中で、ひたすらベアみたいな先輩が滑舌が崩壊したマシンガントークをしているだけで、他のメンバーは葬式のように黙りながら、ベアの話を聞いている惨状だ。


図書館サークルは図書館の秩序を守る自警団的なやつだったが(図書館の管理をする団体)、得られるものはなさそうだったので3週間ほどで身を引いた。


さらばだベア、ゴブリン、ガム女


卓球サークルは1ヶ月ほど続いた。


メンバーが中々にひどかった。

カビたモンブランみたいなヤンキーかぶれの同期。

エロいことを言っとけば面白キャラを確立できると思ってる筆箱みたいな顔をした同期。

優しいが脳がたくわんで出来てそうな先輩。

1日にオナニーを18回はしてそうな眼鏡の先輩。



卓球自体は楽しかった。

しかし卓球の後には飲みが毎回あった。

飲みサーになりたいのか、一生懸命コール的な何かを始める。あの飲みサーのノリとは何かが違う。ちょっとスローモーションなコールで彼らの顔からは陰の力が漂っている。

なんだか変な儀式に巻き込まれた感覚だった。


こんなとこいれるか!!その飲み屋ごとイレイザーガンで吹っ飛ばしたくなった。


結局1ヶ月も経たないうちにフェイドアウトした。

まあ、サークルなんてどこもそんなもんか。


最後に長く続いた映画研究会のお話をしよう。

私は洋画が大好きだ。別の回で語りたいがとにかく私は映画鑑賞が好きで、ここを選んだ。


ただ洋画要素は0で、映画製作も中々やらない。

飲みや遊びがメインだ。ただここでは良い友人が何人もできたので感謝はしている。


しかし半数以上の人間は自分にとっては無価値だった。自分の居場所を求めコソコソしている連中が多い。まあサークルはどこもそんなもんか。


これで終わるのもアレなので最後に

一度だけ参加した映画研究会の合宿の話をしよう。

場所は新潟の少し寂しいところでたむじーの旅館に宿泊した。


女子は豪華なベッド付きの広い部屋なのに、男子は5畳程度のせまい部屋に5人ほど押し込まれた。

刑務所かと思った。トイレはもちろん共同。

真夏なのにクーラーはなし。テレビのリモコンは終始行方不明。そして部屋の鍵がぶっ壊れているためプライバシーのプの字もない。鍵をかけてもドアノブをひねれば開いてしまうハイテクっぷりだ。

ルイージマンションの方が格上というレベルだ。


この旅館の主であるたむじーは畑も持っていて昼の時間帯はブルドーザーみたいなので作業をしている。いろんなことができる万能爺さんだ。


川遊びからバスで田村旅館に戻る2日目の夕方。

前には運転手。隣の席には小田急マスター。

俺「帰ったら風呂入りてえな。汗かいた」

小田急「共同風呂は夜の○時から○時までしか利用できないよ」

俺「ポンコツ旅館じゃねえか!!」

こんな感じに会話してると

小田急「(小声)バカ!!前にいる!!」

なんと、、たむじーはバスの運転手までやっていたとんでも爺だった。不意打ちすぎた。



降りる際、みんなは「ありがとうございます」と言い降りる。その度にたむじーは「ゔぅ。ゔぅ。」と言う。自分も「ありがとうございます」と言うも「......。」と無反応。塩対応、いや毒対応、、それをも超えた核廃棄物対応をされたのだ。


いくらとんでも旅館でも俺の発言はマズかった。

罪悪感でいっぱいだ。許してくれ、たむじー。愛を込めてポンコツ旅館と言ったんだ。

まさか運転手までやってるとは思わなかった。。


映画研究会での強烈な思い出はこの1年の夏に行った合宿だった。

それ以外は案外普通なことしかしなかった。宴会、沢遊び、アスレチック、スポーツ大会、。

楽しめたが周りと同じことをするのが苦手な自分は疲れてしまった。こういう団体行動の際にはグルを作り、奇想天外なことをしたり、脱走し冒険に行ったりしたい人間なのだ。

今回は最低学年というのもあり先輩に気を使いチキってしまった。残念だ。この旅館を少年院に置き換え「新潟プリズンブレイク」の撮影をする野望があったのだが、団体行動の渦にその夢は消えていった。


結果的に映画研究会には感謝している。

2年で幽霊になりファイドアウトした自分を語り継ぐ部員がいてくれて、引退の際に全く関わらなかった後輩からプレゼントを頂いたりもした。聖人が多かったな、、



サークルは人生という長い旅路の宿場町みたいなものだと感じた。しかし一回その宿場町から出てしまうと、すぐに廃村と化してしまい、戻ったとしても思い出が虚しさの瓦礫となってしまう。

(瓦礫のない人生よりかはマシかもしれないが)


サークルという名の宿場町はボーッと遊ぶためにあるものではなく、そこで得られるものを自分の人生経験から探し、武器に加工し、次の目的地へ行くための装備を作り上げる場だと思った。

またその町で良き同志と知り合えれば、故郷が滅びてもこの先の旅への助けとなってくれる。


いろんなサークルに入ったことで、他人と比較し自分の人生は自分だけのものであることがわかった。サークルは一体になる場ではなく、自分を見つける場として捉えることが大切なのかもしれない。


最も長く続いた放送研究会の話は後日やりたい。

こんなだらだら記事にここまでお付き合いいただきありがとうございます。



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