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廃墟探訪episode33 芸術の極み 「熱海の廃別荘○源ビル」上

時は2022年2月。


今回のことの始まりも今までにないものだった。




ポセとの旅を除き大体の目的地は今まで全て自分で決めたきた(episode1〜5などに登場する我が廃墟人生の師である)


しかし今回はいつもとは逆でなんと友人側が目的地を選定してくれたのだ!

2022年を迎えると同時に同志エリアスから「すげえ廃墟が熱海にあるから行かねえか!」

と連絡があった。


そこは軽く調べただけでも脱帽クラスの場所だった。


関東近辺の廃墟を何年も調べ続けていた自分が見落としていた物件だったのだ!


「これは、行くしかねえ!」


時は2022.2月、熱海に出陣!!


熱海駅からタクシーで10分ほどで目的地に着いてしまう。

そう、今回の物件は美術館風の廃別荘である!!



横の窓から潜入。

ビリヤード台が出迎えてくれる。

そして一階の大広間へ!!

西洋貴族の大豪邸みたいな造りにも驚きを隠せなかったがなんといっても散乱している石像の山のインパクトが強すぎて異世界に飛ばされた気分になる。。

芸術を通り越して悪夢とも表現できてしまう美と狂気が入り混じる風景。

天下の巨匠監督であるキューブリックやデビッド・リンチ、タルコフスキーなどのありとあらゆる映画の映像が頭をよぎる。。

これだけでも一つの記事が書けるクオリティの廃墟だというのに、まだまだ序章にも過ぎないのだ。。  

東海道新幹線で例えるとまだ品川を過ぎたあたりと言うことだ。

そう、この廃墟では過去1番写真を撮ってしまった。 

つまり廃墟界の芸術神となる!!

2階に駒を進める。

ゲームのステージを慎重に移動していく主人公のような気持ちにもなれる。

窓ガラスが美しい小さな部屋が一つ。

さあそしてこの物件のメインディッシュである3階へ!!

「嘘だろ...」

芸術度数の高さに口から漏れるのはこの一言のみ

あまりの広さと美しさに圧倒される。。

ヨーロッパの王宮の廃墟に来ている気分だ!

(ここは熱海なのに笑)

廃墟に来ていると言う感覚を探索中に忘れてしまうのは初めてかもしれない。

いくら撮っても撮り足りない!!

不思議なことに気づく。

過去最高に楽しいはずなのに、廃墟に求めている哀愁というものが感じられないということだ。

なぜだ、、

いつもは廃墟に足を踏み入れた瞬間に、建物の歴史やどのような人がどう利用していたのか、など色んな想像を頭に巡らせるのだが、今回は何も感じなかった。


ただ美しく芸術に飲まれひたすら写真を撮る。一つの廃墟の楽しみ方としては間違いではないのだが、今までの自分の楽しみ方とは異なるものだったため違和感を後になってから感じた。

3階の石像のおっぱいは吸い尽くしたので再び下に降りよう。


クオリティは過去最高で大満足。ただ愛を感じない。


完成されすぎてて想像力を駆り立ててくれないのだ。

美の裏にあったのは退廃の美から生まれる哀愁ではなく、人間の邪気である。はじめてだこの経験は。

私「そろそろ出るか」

同志エリアス「いや、、この建物じゃねえ。俺がみたすげえ写真は。。実は奥の方に本丸があるんじゃねえか?」

私「そんなことある??」

あったのだ!!!


序盤に申した通りこの建物は序章に過ぎなかった。

二の丸だけ見て満足して帰るところだった。


次回はepisode33(下)という形でこの続きをお送りしたい。

初の2部構成となる笑


本丸が放つ凄まじき美は、先ほど書きつらした疑問や不満が消滅させるほどのものだった。

そしてこの建物の正体は、、次回、明らかになる!

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