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廃墟探訪 Episode37 〜白〇高原スキー場跡〜

前回に続き今回もKKKと廃墟探訪に行ってきた。


また今回も彼の車に世話になった。ワールドマップが一気に広がり、完全車依存症となった。

人里離れた魔境だが道路沿いにあるので車があれば楽々アクセスできる場所だ。

朽ち果てた看板が出迎えてくれた。そう、今回は初のジャンル「スキー場廃墟」である!

堂々と構える入り口を見た瞬間空気がガラッと変わる。敷地内に謎の小屋がお亡くなりになっていた。元は何の小屋だったんだろう。

なんとこの廃墟の裏には登山口があり、普段から登山客の通り道となっている。DQNや廃墟の番人的なのがいないだけ良いが、人が近くにいては異世界感が無くなり廃墟の魅力が半減してしまうのだ。。

途中まで登山客のフリをしてササっとKKKと共に侵入。

まずは1階。スキー用具のレンタルやリフトの受付を承っていた場所だと推測できる。

裏にはスタッフルームなど小さな部屋がいくつかあった。

トイレ。板が外れているところが廃墟感あってナイスだ。

取り残されたレンタル用品からは哀愁を感じる。


ここまでは普通の廃墟と言った感じだ。しかしメインはここから、、2階に上がる!

なんだこの芸術性と神秘性は、、美しすぎる。

この悲しくも美しい空間を「独り占め」できるところが廃墟の素晴らしいところだ。観光地の景色などでは多くの人と感動とやらを共有することになる。自分だけの人生なのだから自分、そして関わりのある人間としか共有はしたくない。

異世界への入り口のような下へと続く階段。

色々考察していたが単純に一階へと続く階段でした笑

2階はどうやら巨大な食堂だったらしい。多くの客とスタッフで賑わっていた時期があったんだな。。

ここらへんでこのスキー場に関する歴史を語っていこう。

1972年頃に開設され、穴場スキー場として賑わうも有料道路を使わなければアクセスできないなどコスパ的な問題で客足が離れていき2000年頃に潰れてしまったとのこと。他の廃墟に比べて当時の利用者が多かったせいかかなりの数の語り部が残っている印象。

基本廃墟は山や藪の中に存在するパターンが多いため平原を彷彿とさせる広々とした場所にポツンとあるこのロケーションは割とレア。ヨーロッパの古城のような雰囲気でこういうところもポイントが高い。


厨房だった場所かな?

止まった時計。

現役時代ではどこにでもあるタイプの普通のスキー場だったのだろう。

まさにここは人から捨てられ廃れに廃れ果て骨が剥き出しになったことで芸術と化す「滅びの美学」の見本である。今現在現役のなんてことのない施設や見向きもされない人間もこのように破滅することで隠し持っていた悲しき美とも言える真の姿を現すことができるということなのか。上手く感情を言葉にするのは難しいが、今を精一杯生きていれば、いずれ終わりの時が来たとしても誰かが残骸を汲み取ってくれるだろう、、という単純だけど大事な教えをこの廃墟から学べた。

退散。

車は今まで手がとどなかった異世界へと導いてくれる。KKKに深く感謝。


しかーーし、、楽して財宝を手に入れてしまったこの感覚から多少の虚無感も生まれてしまった。廃墟へのアクセスの方法によってエピソードが大きく変わっていくところも興味深いところだ。うん、、まずはちゃんと自分で運転して冒険物語を描いていけと天からのお叱りを受けた感じだ。


次回は芸術性0、怪奇性100のストーリー性MAXの一品「伊豆〇川セミナー」をお送りする。さらば。

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