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廃墟探訪episode15 吾野の廃工場

更新日:2020年12月28日

今回は2020の3月に行った吾野の廃工場をお送りしよう。前回に続き同行者は同志エリアス軍曹。

西武秩父線を使い吾野という駅で降りる。

うん、何もない駅だ。

駅前には小さな商店がポツンとあるのみ。

そこのお店の主の吾野生まれ吾野育ちのお婆さんから色々吾野の歴史を聞いた。

西武秩父線ができる前はこの吾野が終点だったこと、セメント関連の労働者が昔はかなりいたことなど貴重な話をたくさんしてくれた。

今回の目的地である廃工場もセメント関連の工場らしい。

怪しいトンネルを抜け、線路沿いに進み途中で山に入る。使われなくなった林道をひたすら進むと、、

おお!廃車が出迎えてくれた。

かっこいいな。


そしてさらに進むとついにきた、、

この朽ち果てた門をみるだけで興奮度MAXだ。

門の脇を通り、進むと、

凄まじい。。工場のタンク?が出迎えてくれた。なんだこの魔光炉みたいな建造物は


斜面が多く同志エリアスは傘を使ってよじ登っていたが傘に負担がかかりすぎたのか、気づいたら持ち手が斜めに曲がっていた。 ドゥークー伯爵の傘と名付けていたのが今でもジワる笑


今にも崩れそうな階段を登り2階へ。異世界に来た気分だ。

落ちたら助かりそうもないので慎重に。

この超絶危険な橋を渡り(かなり腐敗しており数年以内に自然に落ちそうなレベル)向こう岸へ。

霧がかなり出ていたためかなりの魔力を放っていた。

今回感じたことは、廃墟探訪をしているときは自分が漫画や映画の中の主人公になった感覚に陥る。自分たちが普段住んでいる光景とはかけ離れた世界で怪我(最悪の場合死)と隣り合わせというシチュエーションの中、目的地へと進んでいく。これがこの効果を生むのだろう。

そのためアドレナリンが爆発し正気ではなくなるのだ。取り憑かれたように前に進んでしまうのだ。

廃墟探訪とは麻薬でもある

今回感じたのはそれだ。


苔まみれのタイヤ。良いんだよな、人間が作り上げたものが自然に呑まれていくこのノスタルジック感が、、


さらばだ工場よ。

この工場の昔の姿が気になる。俺たちと同じ道を通って毎日出勤していた労働者たちがかつてはいたことを考えると感慨深くなる。


帰りに見つけた人工池?の跡。何に使っていたのだろう。


行きで出迎えてくれたあいつに再び遭遇。


帰りに廃工場に行かない方の林道を歩いてみた。奥には神社があるらしいが、あまりに遠いので途中で帰ろうぜ、てなった。

引き返した瞬間同志エリアスが3階連続で滑ってコケるという珍事故が起きた。神に背を向けた天罰か。。


山を降り、もう一つある場所に向かった。

西武建材という会社に不思議な遺構がある。

向かう前に出会った吾バア曰く、ここは昔西武池袋線の線路として使われていたという。今も会社の道具として使われているようだ。かっこいいな。。


無事駅に戻り吾バアに戦果報告。

心優しい吾バアは我々が工場に向かっている間にここの歴史について記された資料をどこからか引っ張り出してくれて、帰りにみせてくれた。

電車の時間が迫っていたためゆっくり読めなかったのが残念だった、、

過去の貴重な情報を持っている地元の高齢者は宝そのものだ。


しかし吾バアがみせてくれた資料の中にあった妙なワードが目に飛び込んできた。至るページに記されている「コロナ社」。出版社の名前だが、思わず同志エリアスと目を合わせた。コロナによる緊急事態宣言が出される1ヶ月前の出来事であった...。タイムリーすぎるだろ、、。


次回はこの日から1週間後に行った根古屋荷物取扱所をお送りする!

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