廃墟探訪episode12 〜鹿島鉄道廃駅、鉾田廃ガソスタ、その他色々〜
- 奥田ゾンダーランド
- 2020年7月1日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年7月14日
11月12〜13日にかけて銚子で一泊をし、2日目に茨城を冒険する旅に出た。その2日間で多くの感動する廃墟に出会えたので紹介したい。

まずは佐原に上陸。伊能忠敬の銅像が!俺が一番やばいと思う日本の歴史人物だ!そう、佐原は伊能ゆかりの地でもある観光地だ。ただ今回我々は伊能様を拝みにきたわけでもなく、佐原の街を観光しにきたわけでもない。近くに廃校があると聞き、銚子に行くまえにちょろっと寄ったのであった。
廃校に行くまでの道

この昭和感がたまらない。


この時代を生きてきたわけではないのに、ひしひしと伝わってくる懐かしさ。たまらない。
ボス戦がありそうな貫禄あるスーパーマーケット。

少し進むとおお!倉敷のクローンみたいな場所が!

ここが佐原の名所か!!しかし、どこか元気がない。。
倉敷を熱海だとすると、ここは真鶴という感じか。風情はあるので、好きな街ではある。
この偽倉敷ゾーンを抜け、ひたすら直進。そして右側をみると、あった!


見づらいが正面玄関という看板が哀愁ありまくり。この佐原第二中学校は2004年に佐原第四と合併し、香取中学に統合され、廃校になったそう。何十年も昔に毎朝大勢の小学生がこの門を潜り、昇降口へと向かう姿を想像しただけで、「あーーーーー!!!!」と大声を出したくなってしまう。



校庭から校舎、体育館、校舎Bを撮る。奥の方に入った途端、ALSOKという5文字が視界に飛び込んできたため、すかさず全軍撤退。もっと味わいたかったが、ここはメインディッシュではなく前菜といったところだから、良しとしよう。
電車に乗り千葉の東の果て、銚子へ。夜は犬吠埼で最高の温泉に入り、銚子駅では「きょんまる」という、銚子取れたての魚を食べれる最高の居酒屋に行った。
翌日は銚子スタート。

良い漁港だったぜ。機会があればまた来たい。
電車に揺られ、茨城突入。有名な香取神社へ。

目的地までの中間地点にあったため、寄ってみたが、目的地までの電車が不安になり、速攻で門だけ取り10秒で撤退。(こんな観光客どこにいるのだろうか。。) ここからは鹿島臨海鉄道に乗り、目的地の新鉾田駅に向かう。

電車内の天井付近に不審者スイッチ。なんだこれ笑 最高に謎なシステムだ。
ここで余談。
新鉾田駅付近には昔、大洋村というバブル期に一世を風靡した別荘地帯があった。「普通のサラリーマンでも別荘が買える」というキャッチコピーであの当時、多くの人がこの地に訪れた。しかしバブル崩壊後、別荘を手放す人が増え、不動産も雲隠れ。気付けばゴーストタウンと化し、人々の記憶からも消えていったなんとも言えない地域である。(でもなぜここに不動産はこの地域に目をつけた?海からも地味に離れてるし、遊び場も特にない荒野のような場所だ) なんとうちのお婆ちゃんもここで別荘を買ったが、手放し今は藪に飲まれ現存しているかも不明。我が家の別荘を探しに行くのも良いかなと思ったが、時間には限りがあるため断念。真の目的地「鹿島鉄道跡」に向かうためゆらりゆらりと電車に揺られ新鉾田駅に向かう。
新鉾田駅に到着。まず降りて発した言葉は「うわ!!コンビニがある!都会!!」だ。それほど、途中の駅が殺風景だったこと...。
新鉾田から歩いて30分ほどで目的とは違うが凄いものを発見した!


廃ガソリンスタンドだ!大洋村の衰退は廃線となってしまった鹿島鉄道やその近辺の商業施設に間違いなく影響を及ぼしている。ここでは載せないが、道中、廃病院などの様々な廃墟があった。
さて、ガソスタの中へ。中は凄まじくアスベストが充満している。




このノスタルジー加減がたまらない!
時代を感じる便所も、盛り上げてくれる。


堪能した。
そしてガソスタのすぐ裏手には!!

目的地の旧鉾田駅跡だ!!
ここで鹿島鉄道について軽く触れておこう。
鹿島鉄道は常磐線の石岡駅から出ていた線路だ。

出典: https://images.app.goo.gl/XarHzrkF2TLdrVeZ8
新鉾田から鉾田は微妙に離れているため臨海大洗鹿島線とは連結はしていない。しかし横の区間を繋ぐ貴重路線のように思える。わりと最近である2007年に廃線になってしまった。駅の数は17とかなり多い。そのうちの半分近くは、今でも駅の跡が現存しているが跡形もなく消えてしまった駅跡もある。
今我々が居る場所は鹿島鉄道の終点「鉾田駅」ということになる。






ぐにゃりと歪んだホームが印象的だ。この鉾田地区は地盤えらく弱いらしく、3.11の時の揺れのダメージも半端じゃなかったそうだ。このホームも東日本大震災で曲がってしまったらしい。
実は本当のメインディッシュはここではない。ここから廃線跡を辿り、一つ隣の駅、旧坂田駅跡へと向かう。

殺風景オブ殺風景。チラッと奥にみえるのが廃線跡。日が沈みかけのように見えるが実はまだ正午。冬に入りかけの時期なのに、虫が元気よく草むらから草むらへと行進している。見たことない謎の虫もいる。「ここ本当に日本なのか...?」という不安に煽られながら異世界のような雑木林と平原が混じったような地帯をひたすら前進。
そして家と家の間の狭い道を抜けた先に、


みつけた!!感動を通り越し、アドレナリンとドーパミンが大量に噴出。蓄積されてた疲労は一気に吹っ飛んだ。





なんかこう、あるべき姿に還っていく感がたまらない。いずれ全ての駅がこうなるのだろうな、と考えたり。更に西に行けば他の廃駅にも出会えたのだが、さすがに疲労が、、。それとバスもタクシーもない地帯で最終的には新鉾田に戻らないといけないことから、ここで切り上げることにした。

帰りに見つけた廃映画館。カスカベボーイズ思い出すな。
水戸に着く頃には夕方になっていた。
食後のデザート的な感覚で最後に一つすごいとこ行ってみた。水戸の外れにある闇の風俗街。めっっちゃ治安悪い地帯だ。その玄関口にあった廃ホテル。

更に奥まったところに行ってみるとあったあった。


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