廃墟探訪ep39 東京の有名心霊スポット「吹上トンネル」
- 奥田ゾンダーランド
- 6月30日
- 読了時間: 5分
2023年の秋に小学校からの友人バクダットと初の廃墟探訪に出かけた。彼とのこうしたしっかりした遠征はぐだぐだ旅行記「楽しい墓巡り」で書いた埼玉古墳群巡り以来であった。今回も車で目的地まで運んでもらったというわけだ。
今回の獲物は埼玉飯能の有名廃村「白岩集落」である!
が!!その道中に子どもの頃から存在を知っていた心霊スポット「吹上トンネル」があることを確認。
放っておくわけがなかろう。。
そういうわけで本来は白岩集落の記事をここにぶち込む予定であったが尺の関係で急遽超短編「吹上トンネル」をお送りすることにした。
早速現役である新吹上トンネルまでひとっ飛び。

最寄りは東青梅駅なのだが徒歩で行くには離れすぎているため今回ようやく行けたというわけだ。感謝。
こちらの新吹上トンネルは1993年に誕生した平成生まれの長さ604mの2車線の有能トンネルである。都道53号線のため車の量も激しい。
しかしこのトンネルが開通するまではこの上に存在する旧吹上トンネルが利用されていたのだ。
新吹上トンネルの入り口手前で道が分かれておりそこが旧吹上トンネルへの入り口となっている。
その道に入ってすぐにやつが現れる。
旧吹上トンネルだ!

1953年に作られた長さ245mのやや狭いトンネルである。ここも一応心霊スポットである。昼に行ってるため検証の仕様がないが歩いてみたところ心霊的なものは全く感じられなかった。
反対側に出る。トンネル内の写真を撮り忘れる無能です。ごめんなさい。中は水でびちゃびちゃしていて夜に行ったらそれなりの雰囲気はありそうだ。


誰がどっからどう見ても廃道だが一応現役の都道らしい。ちなみに車での侵入は柵があり不可能となっている。遊歩道として機能しているみたいだが果たして使ってる人はいるのか、、?周りは山しかないので地元民は車を使うだろう。。

折り返すことにする。
しかしここは囮であって本当の恐怖の心スポは更にこの上にある。
このトンネルが開通する前にもう一つ、以前使われていた古いトンネルが吹上峠の上部にあったのだ。。。
新吹上トンネルがある分岐点より南に都道53号線沿いを歩く。すると小さな住宅地へとつながる狭い坂道がうっすら延びているのだ。このわかりづらい坂を登って10分ほどで着くのだ。
途中地元のおばさんに会ったのでバグダッドはインタビューをする。分けて欲しいほどのコミュ力だ。
おばさん「昔からここに住んでて、歴史のある慣れ親しんでいたトンネルだよ。ただテレビで心霊スポットとして紹介されてからは不良の溜まり場になってしまって本当に迷惑だった。今は入れなくなりまた静かになった。来訪者も一時期に比べたらいなくなった。うるさいのは都道を通る車だけになったよ。門あるけど越えてもええと思うよ。ただ今はもう昔と違ってトンネルの目の前まで近づくのは大変だと思う」
なるほど、、地元の人の声が聞けて良かった。
近所のトンネルがいきなり有名心スポと化しDQNホイホイになってしまったらそりゃ溜まったものじゃない。。
坂の途中で廃車を発見。


年代物のエロビデオが隠されていた。ここまでくるとエロよりも哀愁が勝ってしまうんだよな。。
立ち入り禁止の門は簡単に横から越えられた。許せ。
また撮り忘れ。どうしたんだこの日の俺は・・・
門の横には数軒家が建っていた。ここの人たちはもっと平成時代に騒音に苦しめられていたのだろうな。
門を越えると空気が変わる。資材置き場だ。この先に、、!

おおーーっと!急にハードモード。幾多もの修羅場を潜り抜けてきたのだ。このくらいなら引き返さんぞ!

左手には潰れた廃屋。ここなのか?大昔に殺人事件が起きた居酒屋というのは...戦後まもない頃にここに居酒屋があったらしい。昭和30年代に強盗に襲われ2人の従業員女性が殺されるという悲惨な事件が起きたのだ。

ついに出会えた。伝説のトンネルだ。

旧旧吹上トンネルである。1904年に開通したもはや歴史的文化遺産である。全長は112m。2009年に老朽化及び後をたたない悪質来訪者への対策のため閉鎖となった。
先ほど語った殺人事件の言い伝えもありここは最恐レベルの心霊スポットになったのだろう。15年くらい前のテレビ番組で紹介されていたのは覚えてる。女性のリポーターがトンネルの中に入ってフラッシュを焚いた瞬間人影が映ると言ったというものだった。これらの点と点が繋がり肥大化しお化けトンネル扱いになったのか。
平成後期には柵ができて閉鎖されるも、柵を破って侵入する輩が出たためこのような鉄板で塞がれた。そのため中の様子は全くわからない。反対側は半分自然に還ってしまってるため近づくのは至難の業らしい。
いざ着いてみると心霊のしの字も頭の中には残ってなかった。
あまりに貫禄あるその風貌と100年間支え続けていた煉瓦の哀愁に心を打たれた。
長い間お疲れ様でした!とトンネルに敬礼することしか頭になかった。

当時はどれくらいの人が利用していたのだろう。
どんな思いで造られたのだろう。
と、得意の哀しき想像を膨らませる。
オバケよりも不逞の輩や近所の人や蜂さんやくまモンの出没にビビり早々に撤退。
しかし少し遅かった。門を超えた瞬間にすぐそばに住んでいる住人が現れる。
キレられると身構えた瞬間にバグダッドはその住人に対して笑顔で「こんちわー。すいません通っちゃって」とはっきり言う。すると住人の表情も和らぎ「構わぬ」という感じで返してくれた。
そして車までの道中、バグダッドはこう言った。
「こういう場面で一番大切なのは愛想だよ」
シンプルなことだが、この言葉が今でもずっと残っている。
経験値の面ではトンネルよりもバグダッドから得られるもののほうが大きかった。
こうして我らはトンネルを後にして本丸である白岩集落へと向かう。
Episode40へと続く



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