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廃墟探訪 episode13 〜翁島ペンション(お化けペンション)

今回2019年の暮れに行ったやばいところを紹介したい。今回はTHE・廃墟だ。ここ最近のチマチマしたものではない。ボリュームはあまりないが笑


青春18切符の使い手でもある小田急マスターと共に在来線だけで会津若松に行こうという不思議な企画の途中の出来事だった、、。出発前に私は会津までの行路にどこか面白いところがないか、探しに探した。。そして、見つけてしまった!!


郡山で磐越西線に乗り換え会津に向けて西へゆらりゆらり。途中面白いものを発見。


中山宿駅の旧駅跡を発見。スイッチバックだった駅の残骸だ。降りようかと悩んだが断念。

そう、、いきたい場所が他にあったからだ。


それから何駅か過ぎその磐越西線に揺られながら私は言った。「翁島ってとこで降りないか?磐梯山と猪苗代湖に囲まれていて、なんと喋る野口英世のロボットがある記念館まである凄いところなんだ」

彼は同意してくれて翁島で降りることにした。


これは実は降りるための口実で、本当に行きたかった場所は廃墟界隈では有名なお化けペンションだった、、!

無人駅翁島で降りる。人とすれ違うのが奇跡と言えるほどの田舎だ。 


FF7の大氷河を彷彿とさせる景色。

降りてすぐにやべえとこに来ちまったな、と感じた笑 郡山や会津は全く雪なんて降ってなかったのにこの地区だけ積もってたのが謎だ。


野口英世記念館に行く道の途中に目的の廃墟へ続く道がある。その分かれ道で立ち止まり、、


「ちょっと気になってる場所が、こっちにあって少し寄ってもよろしいかな?」

彼は同意してくれて、一緒に行ってくれた。

廃墟レギュラーのポセ、旧友T-塚田、そして次回から登場する同志エリアス軍曹と違い、小田急マスターは廃墟に興味がなく、温泉仲間だった。そんな彼をこんなとこに連れてきてしまったことに自責の念を感じ始めた。


その廃墟に続く道はすでに廃道になっていたなかなかの荒れ具合だった。

馬車が駆け抜けていくシベリアっぽさがある。


そして、、、!!

来ちまった、、、!!


凄まじいオーラを感じる。。

もっと近づこうと雪で重くなった足を上げると、、


一階に人影が!!

あーあ、、先客がいたか!DQNじゃありませんようにと願い進む


この暖炉の威圧感、、。凄い、という感動とどこからか感じる恐怖が入り混じりおかしな感覚に陥った。アドレナリンが爆発し、崩れそうな階段を1人駆けのぼり2階へ行く。足場は今にも崩れそうで一歩間違えれば黄泉の国行きだ。それでも行ってしまうのだ。

友人は玄関で待っている。下から「ここは気味悪いよ、、早くずらかろう。何かいる。」と声をかけてきたが、アドレナリンに駆られた私はどんどん進む。

廃墟恒例の便器。



何か上から落ちてきて頭にクリティカルヒットしそうな天井だ。おっかねえ。。


浴室か?これは 朽ち果てすぎててわからない。

そろそろ引きあげるとしよう。

それにしてもなんだったんだ。来た時に人がいたはずなのにいざ入ってみると誰もいない。ジャージを着た40代くらいのおっさんが一階の窓からこっちをみてた。見間違いか、隠れていたか、動物か何かか。廃墟の中をうろうろしている時も、どこからか物音が聞こえたりして確かに気味が悪かった。。

動物か、雪が落ちる音か、、。


玄関から出る際に階段で滑り落下。そして尻を強打。雪の階段は恐ろしい。

さらばだ。

その後結局雪で全然進めず野口英世と猪苗代湖は諦めることになったが、友人も意外性のある探検ができたといい満足(?)してくれていてホッとした。(僕は勿論大満足だ!)


北の国からのサントラを流したくなる絶景だ。本当に廃墟以外なにもないとこだったが、品のない観光客がいっぱいいる金沢的な観光地よりも100倍楽しめた。


写真を撮る才はないが、お気に入りの一枚だ。


日が完全に暮れるまで、ブラブラできる不思議な地、翁島であった。駅に戻る途中唯一の商店に入ったのだが、、ここで謎の人物に会った。

その名は「ムーンウォークじい」だ!!


店に入った瞬間、屈んでこそこそ何か作業をしていた店員のおじいさんが我々をみた途端「ひいっ!!」軽くビクッとなり、ムーンウォークのような奇妙な後ろ歩きでスッスッスッとレジに移動した。


そのじいさん店員はテレビ番組「なんでも鑑定団」によく出てくる中島誠之助という人にそっくりでシュール過ぎて笑いを必死に堪えた。

何をしていたんだ。。レジの裏にはアルカポネ的な翁島のマフィアでもいて、密造酒の管理でもしてたのか、、。商品に毒を持ってたのか、、など勝手に失礼な妄想を膨らませていた。


無事翁島駅に到着。こんな張り紙が、、

気持ちはわかるが少し落ち着けよ笑 一緒にちゃんとした解決策を駅長と考えたくなる張り紙だ。


その後、予定通り会津若松に向かい、温泉やら楽しんだ。磐越西線の中でペンションの情報を調べると、嘘か本当かは不明だが恐ろしい情報が次から次へと発掘され、戦慄した。福島最強の心霊スポットとまで言われていた場所だったらしい。営業中に何人もそこで自殺しただとか、オーナーが地下室で自殺をして閉業になっただとか、、。基本そういう情報は信じないようにしているが、ペンションで謎の人を見かけるという不可思議な事件が起きているため少し背筋が凍った。まあ、なにかの見間違いだろう!

終わり


おまけ

このまま終わるのあれなので一応会津旅行記を置いておきます。


翌日、白虎隊自決の場所で有名な飯盛山に行った。

なんだよこの霧!!凄まじい霧に襲われてしまった。


飯盛山の頂上にて。

喧嘩番長とかのPS2ゲームのボス戦で使われそうな場所だな。


有名な塔。凄い構造で驚いた。

福島の地元民はとにかく民度が高かった。

お土産のおばちゃんもめっちゃ良い人だった。日本史が好きで良かった。会津なので新撰組の偉大さを語った。

昼食を食った喫茶店ではお姉さん店員が「美味しいですか?」と笑顔で聞いてきてくれる。思わず「結婚してください」と言いたくなった。(そしてすぐにビッグテレサさんのような怪事件に巻き込まれ沈没する)


東京の人間は、心が冷たいぜ、、と旅するたびに思ってしまう。


旅行の話なんて思い出マスターベーションに過ぎない無価値なものなのでこの辺で終わろう。


次回は遺跡的廃墟「藪塚石切場跡」を紹介する!

さらばだ。

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