就活ディストピア
- 奥田ゾンダーランド
- 2021年8月4日
- 読了時間: 9分
受けた会社はたったの4つだ!
1つ目
アニメ関連のクリエイター系の会社。
創作に興味のある私はアリだと思い受けに行くも、目の大きい萌え娘のマスコットを量産する会社で周りはそちら系の雰囲気の方でいっぱい。説明会の終わりにおみくじを引かされ当たりが出た方は最終面接をいきなり受けれられるといった感じのわけわからん会社であり、エントリーシートも出さずに記憶の闇に葬り去ってやった。
説明会よりも帰りに会社の近くにあったサボテン屋さんでサボテンをひたすら眺めている時間の方が長かったな。

二つ目
偽HONDA
T-塚田と一緒に春に行った変な合同説明会に参戦し、そこで軽く企業説明を聞いていたため受けてやった。ここはHONDAはHONDAだがHONDAの子会社でBtoBの会社だ。まずこんな合説にブース構えてる時点でサイバイマン企業だということがわかった。
このレベルなら頑張れば内定取れるかもしれん。取れてしまえば「俺?HONDAに決まったわ」と一応嘘にならない謎の名誉を手にすることができると考えた当時の阿呆な私は本気で受けることにした。(基本周りの目を気にせずブレない自分も当時は変に焦っていたのだ。)
就活達人でもある兄が偽造エントリーシートを発行してくれたため、余裕でパスした。そしてここからが本番。化けの皮が剥がれないように面接対策を兄がしてくれて準備万端。
人生初の面接へ。
扉を開けると昆布みたいな中年と、社長的な大物オーラを醸し出している腐った田原総一郎的なじいさんの二体が待っていた。
昆布みたいなのがガンガン語りかけてくる。
仮面を被った丸暗記ゲーの面接なんて自分には無理だった。
教えられた通りのことを言おうとするも
「わ、わたひは放送研究会というサークルに所属しておりまして、渉外活動うんにゃら渉外渉外あ障害者」という感じにメダパニ錯乱状態になり、途中で自分から何を話しているのかすらわけわからんチンポな窮地に陥った。
昆布「資格は何を持ってますか?」
僕「温泉ソムリエです」
昆布「それただの趣味ですね」
僕「はは。趣味ですね。(ざけんじゃねええぞ!!ソムリエを馬鹿にしやがって海藻があ!)」
中々に不快なやり取りが続き
昆布「なぜあなたは総務課を志望したのですか?」
瀕死の僕「色々私は役に立つからです。(あ...死んだこれ...」
昆布は最後に「あなたから質問はありますか?」
僕(いや、、諦めてはダメだ!兄が話してくれた少し緊張がほぐれる質問をこちらからしてポイントを稼ごう)「貴社の食堂はおいしいですか?」
昆布「まあ普通においしいですね」(真顔) 「それではお帰りください」
死人を見るような目で見送りやがって!
貴社と御社がごっちゃになってしまう社会不適合ピングー村村長は亡霊のように神羅ビルを後にした。
「やはりHONDA、、強し!そして隣にいて終始何も喋らなかった偽田原総一郎、、お前は一体何者だ!!!」
その会社の近くに温泉があったので温泉仲間の小田急マスターを召喚した。
前日に面接が終わる時間帯にHONDAの最寄り駅に来るように要請していたのだ。(この時点で俺はもうダメだったのかもしれない)
そしてここで
小田急マスター「お前、、それ女性用就活バック、、、」
あ.....

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