楽しい楽しい成人式が無事終わった。
(2年前のことだが....)
男子は尊王攘夷派の志士みたいでかっこいいことかっこいいこと
女子は首元に貴乃花親方的なフサフサをしてて美しいこと美しいこと
式中に僕は明日までの日本古代史のレポート「処女塚古墳の研究の総括」を必死に書いていた素敵な思い出もある。
懐かしの友人はみんなこうなってた。↓
小学校、中学校の時に面白かった友人は普通の話しかしなくなってて「大人になったんだな〜」と感銘を受けた。立派な大人になるには個性を捨て周りの色に染まっていかなければならない、という大切な事も学べた!
成人式の後には楽しい2次会が待ってた!
5000円も徴収され、さあーてどんなホテルでパーティーかな?と思うと、、スーパードンキーコング1の最初のジャングルの家みたいなとこにぶち込まれ、酒は1滴もなしで、まずいご飯を皿にちょこっと盛られただけという素晴らしいサプライズに驚いた!
そしてその後のワクワクする3次会では、ようやく酒が出てコールが始まった!あまりにわんぱくな遊びが続き、、、つ、っ
ざけんじゃねえーーぞゴラァ!!!!!
故郷に帰ってくる気持ちで高額な税を払った。
(当時の5000円は自分にとって半端じゃない額だった。そう、時給500円の不動産バイトをしていたあの時代だ!)
それがだ、、、
租庸調だけでなく、俺の美しき思い出が詰まった脳みそに枯葉剤まで撒かれた気分だ。
高校を日露戦争時の旅順だとしよう、、お国の為に必死に戦い抜き、なんとか生還し大学という虚無の町で暮らす。そしてこの成人式という日に天国である我が故郷に帰ってきたが、、そこは廃村となっており、そこの住人はみんなオウム真理教的なカルト教団に入っていた。こんな心境だ。
その他、成人式に行ってわかったことは
・当時上部だけの付き合いだった友人とは5秒も話が続かなかったこと
・小学校の元クラスメートは半分ほど死んだ説
こんくらいだ。得たものはなしで、虚しさだけを持って帰ってきた。
人間て皆大きくなるにつれ、同じになってくんだな。俺が子供のまま止まってるだけか?
色々学べたと今は考えている。
本題の前に
成人式のことを思い出しダークな長文を書いてしまった。申し訳ない。
本題が弱くなるなこれは、、
今回はシケバナナくんお話だ。
式の開始前、大ホールは通勤ラッシュを彷彿とさせる人混みで押されに押され友人とはぐれてしまった。席には座れたものの両隣にはやばい小学校時代のクラスメートがいた。左にはナムルという20年間歯を磨いていない子がいて、右には今回の主人公であるシケバナナが座っていた。
シケバナナとは小学校時代によく遊んだものだ。
漫画の初代アシスタントもしてくれて、新キャラを一緒に考えたりしてくれた。
彼が考えてくれたキャラだ!
これを受け取ってから2年後くらいにポセが「これ、パクリだよ」と教えてくれた。
2代目アシスタントも実は小学校のころにいた。
ダドリーだ。
おしっこしーちゃんというオムツを替える女の子の人形のションベン(水)をガブ飲みしてたり、親の電動歯ブラシを使って1人で卑猥なことをやっていたり、その他にもとんでも行為をたくさんしていた凶悪な脳を持っていた強キャラだ。、、(今となっては愛すべき狂キャラだ)ダドリーの話はもうこの辺でよしておこう。小5の時に僕が起こしたチンポの栄光事件での重要人物になるため今後も登場するのでその時話せれば話そう。
彼は元から頭がおかしかったのだが、初代アシスタントのシケバナナは当時はしっかりものの部類に入ってた。
中学時代も、、シケバナナはまともだった。
中学卒業前に今年度卒業する学年で最も優秀なものに与えられる20××年度最優秀生徒賞的なものがあった。それに選ばれるほどだった。運動もでき、頭も良く、真面目なシケバナナであった。
彼はバスケを極めていていつか選手になるのが夢だった。
高校卒業するころになり、偶然彼にあった。
どこか様子がおかしい。
「久しぶり」と俺がいうと
「おん?? 、、ほおん。久しぶ△я¥♯&현€☆л〒*%й>.......」
半端じゃなく挙動不審になっていて、滑舌はバグっていた。この一回のやりとりだけで背筋は凍った。
薬か?数分前に人でも殺ってきたのか?別人か?などとお得意の妄想を膨らましていると、突然
「ラインオシエテ、、?」と言ってきた。
おお、俺のことは覚えていてくれてたのだな。
とホッとしたが、
「LINE、IDオシエテ」という。
他に友達追加する方法はあるのに何故かLINEのIDにこだわる。仕方なく、自分のIDを教えるも1つのアルファベットを打つのに7秒くらいかかる。
しかも毎回間違え、5分ほど道端でLINE友達追加で格闘した。俺は声を荒げて「はい次K!!ちがうK!おっけー次は2!だぁー違う!!」こんな地獄のようなやりとりをしてようやくLINEで繋がった。(繋がってしまった。)
その後卒業し、温泉の道を切り開いてくれた小学校時代の盟友、ベヒーモスと2人で同窓会をやろう!という話になった。
小学校時代の友人に大量に声をかけるも、集まったのは5人という惨劇だった。
俺、ベヒーモス、そして幼なじみの女子2人、そしてなんとシケバナナだった。
同窓会当日、立川駅の改札で待ち合わせをした。
シケバナナだけ現れない。
「今どこだ?」と聞くと、「今ニューデいず」という平仮名とカタカナが混じった恐怖のラインが来る。結局キオスクの前にいた。
まずはサイゼリアで昼飯。
女子2人はあまり喋らず俺とベヒーモスは話を盛り上げようと奮闘していた。(この時点で俺の心をいろんな意味でズタズタだった...笑)
その後、ダドリーの話など懐かしい小学校話でようやく乗ってきたと思ったとこで突如シケバナナが、
「ベッキーの後継者って誰だと思う?」
と唐突に関係のないことをいいだし、流れをぶった切る。
ベヒーモスが「マギーじゃね?」といやいや妥当な回答をすると「ちがうよ。こじるりでしょ。」と返すシケバナナ。
その後2分間ほどテーブルには沈黙が走り、
今度は旅行の話で盛り上がりかける。
大学に入ったら行ってみたいところとかある?という話の流れの中、突如シケバナナが「箱根でしょ。」と言う。
お、おお、話の流れというものは理解してくれたのだなと、しょーもない感心をしていた直後、シケバナナは続けて「先週家族旅行で行ったんだ箱根。」
その後3分間ほどテーブルには沈黙が続いた。
永遠にこれの繰り返しだ。難しい空気の中、何度も希望の光がみえかけたのに、シケバナナが口を開くごとに全てが台無しになる。
その後も自分で頼んだものがわかってなかったり、返事が「うん」とか「ああ」ではなく、「ッ.....ほぉん!」という今みできいたことがない奇妙な奇声だったりと、散々だ。
わからない。小学校時代の方が脳がしっかりしていた。まともに会話すらできなくなっている彼を前にし恐怖、心配、笑い、すべての感情が込み上げてきた。
「そうだ。バスケまだ続けているのか?」と問いかけても「ん......ほぉん!やめたよ。高校は途中で山岳部はいったけどそこもやめたよ。」と言う。
進学先は某Fラン大学だった。
まじで、、どーしちまった!?!?
滑落して頭でも打ったのか!?
疑問符がラッシュし、テーブルを盛り上げる気力はもう0だった。
地獄のサイゼリアタイムは終わり、その後女子たちの提案でカラオケに行くことになった。
カラオケでも俺が歌っている最中、
曲がかかっている時にテレビ画面ではいつものようにクソ薄っぺらいエセPV的な何かが流れている。
その内容はカップルが喧嘩している映像で曲が終わる頃には和解するあるあるな映像だ。
俺が歌い終わった時に感想を言ってくれるのかと思いきやシケバナナは「ぉん、、良かったね。最後2人が仲直りして」
もう俺とベヒーモスの目は真っ黒だ。
最後はベヒーモスと結託し逃走を図り、2人で湯楽の里で露天に浸かりながら1時間前の惨事を語りに語った。
成人式でのみんなの変わりようには失望した。
彼らはなるべくしてなった変化を遂げたのだ。
しかし、シケバナナはなんなんだ。
みんなと違い同化ではない。シンプルな失墜ではなく退化でもない。狂化してしまっているのだ。
人はどうすればここまで変わるのか。政府の裏情報をとかをしってしまいロボトミー手術された説が俺の中では有力だ。
何にせよシケバナナの化け具合は人生で13本の指のうちのひとつに入る怪事件だ。
あの事件の後、ベヒーモスとシケバナナの謎を暴くため何度もLINEを送ったが全て既読無視された。
お、嫌われたか。嫌われてホッとしたのは人生で初めてだった。
しかし、式で再開してしまった。俺の15cm右にいる。
必死に目を合わせないように処女塚古墳に没頭していた私だったが、ツンツンと指でつつかれ、
「ォン、、マタサソッテヨ、、」
「うん、またいつかね。今度こっちから連絡するよ」
この言葉は女子によく投げつけられる心ない凶器のようなものだが初めて男である俺が男に使った。
彼とのLINEのトーク履歴は5年前で止まったままだ。
現実の醜さ、そして記憶の世界の美しさの両方を知れた1日だった。
さらば友よ
出典:https://images.app.goo.gl/MMPvRZxCBLci322y7
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