ファシズム委員会 -下- 大本営図書委員会
- 奥田ゾンダーランド
- 7月2日
- 読了時間: 6分
デスキノコの放送委員会にはうんざりしてたのもあり、None So Vileフル再生の夢を諦め3年次には図書委員会に入った。
本が好きなわけではなく、小学生の頃に図書委員会でチヤホヤされた甘い思い出があったからというなんとなーくな気持ちで入隊。
3年の時には同学年で敵はいなく、きちがいを除く全男子女子と仲良くなっていたためか委員会内での発言力や権力はなぜか凄まじいことになっていた。(仕事をなにもしていないのにしていることになっていたりしていた)
そしてここからファシズム力を発揮することになった。
事件簿①
洗脳プロパガンダ

隙を狙っては明らか思想の強い本を図書だよりの紹介欄にて掲載。
ヒトラーだとかオウムだとかその手の本がやたらと紹介されていた暗黒時代を築き上げたのだ。
事件簿②
こちらが本記事のメインとなるであろう
読書マラソン 不正捏造事件
この学校では読書年間的なものがあり、学校内でどれだけ読書をしたか競い合うという強制イベントを図書委員会が主体でやっていた。
読んだ本、ページ数、読書期間、コメントなどを用紙に記入し委員会に提出するやつだ。
ここでとんでも事件を起こしてしまった。
エントリー時は放送委員会をやっていた2年生時代だったため時系列順に解説したい。
(読書日は後にリアリティを出すために後で調整記入したためめちゃくちゃなことになっている)
・当時提出した読者マラソンカード

読書マラソン記録解説
①おさるのジョージ (ひとまねこざるの間違い)

我が家秘伝の聖書である。「うどん」とか「びるじんぐ」とか「えーてる」とかわかる人にはわかるガバガバ過ぎるカオスなジョージ初期作である。
最初はこんなノリで最下位を目指す気で挑んでいた。
32ページ 合計:32p
②おばけパーティ

このおばけシリーズは小学生の頃から一瞬で読み終える爽快感がたまらなく好きで毎週借りてはもっと文学的なものを読んでくださいと先生から注意されたりした珍品だ。
22ページ 合計:54p
このように真面目にやっていたつもりだったが、絵本ばっかじゃねえかという入隊前の偽善図書委員会に指摘されたのが気に食わずじゃあ本気を出してやろうと長い小説を読み始め、、るわけがない。
ここから禁じ手を使い始めた。
③アギーレ/神の怒り

古いドイツのマジキチ映画のタイトルであり、現実にこんな本は存在しない。
そう、ここからページ数稼ぎのために存在しない本を読んだことにするというチートですらない戦法を使い始めた。
360ページ 合計:414p
④もけらもけら

さすがに架空の本を立て続けに記入するのはまずいと思い、原点回帰ということで幼児だった頃に読み聞かせをしてもらった伝説の絵本を家の棚から取り出した。
内容は奇怪な絵と共に
「もけらもけら でけでけ ぴたらぺたら ぴたごら」という意味不明なワードがひたすら羅列させられているものであり、その正体は赤ちゃんの感性をアップさせるためのスキル本なのである。
不正なしの真面目路線(?)に戻ったわけがページ数は再び伸ばせなくなった。
40ページ 合計:454p
⑤おつきさま、こんばんわ
やや有名な子供用絵本。
ひとまねこざるを読んでた読マラ黎明期の頃のほうがまだやる気があったと言える暗黒期である。
16ページ 合計:470p
時期的にここいらで3年になり図書委員会に入ることになった。
この読書マラソンの統計などを取る仕事をし始めて、自分の読活がいかに腐り切ってるかを目の当たりにした。
当時、合唱コンクールで伴奏をやったり、定期テストで学年上位10位以内を狙ったり、美術の作品などが展示されたりと、ウハウハ状態であった。更に箔をつけてレジェンドを目指したいという考えを持ち始め名誉乞食と化した私は読書マラソンに目をつけた。
これ、、読書王いけんじゃね?
⑥かえるくん、手紙を出す
これまた20ページ程度の絵本。
だが今回は一味違う。
やってはいけない禁じ手パート2を発動
ページ異常盛りである。
205ページ 合計:675p
もし図書委員会に入っていなかったら
「おい!かえるくんシリーズが200pもあるわけねえだろ!」
と1発で不正を見抜かれてアウトだったろうが、今私は委員会側にいる。
しかも我が学年の統計をやっている。
「3年読書マラソン 全員分異常なし」と報告するだけで、自分のインチキも簡単に通せてしまえたのだ。
ここで味を占めてしまった私は暴走を始めた。
⑦我が闘争(アドルフヒトラー)

何を読んでも平気でページ数を盛りまくっても通すことができるとわかり、暴走が始まった。
4031ページ 合計4706p
読書王の玉座はもうこれで確定だろ、と鷹を括っていたところにある情報が流れ込んできた。
後輩に5桁越えの化け物がゾロゾロいるぞ!
な、、
「我が闘争」チートを何回も繰り返しても勝てないレベルだった。
しかしここまでインチキして育ててきた読書マラソンカードを中途半端な形で終わらせたくない。
「毒を喰らわば皿までだ」
最終チートを使った。
⑧ハリーポッターと不思議な島
73740ページ 合計:78446p
存在しない架空の中国版ハリーポッターを読んだということにした。
不正をしていることは何人かは知っており、同じクラスの人たちもチートを使わせてくれということで我が順位に傷がつかない程度に工作をしたりした。
マズすぎることをやりまくってるがここまでめちゃくちゃやりゃあ良い感じに爆散してることだろう、とのんきに結果の日を待った。
すると
結果:

お、落とせやそこは、、、
最終的な権限は図書委員長が持ってるはずなのに、、、奴め通しやがった、、、、
委員長はとてつもなく真面目な女子だ。
私のネタに乗ってくれたのか、本気で読書王だと思ったのか、はたまた逆に陥れるためか。わからぬがちゃんと通ってしまいこれが学校中に配布された。茶園くんと稲本さんは吹奏楽部の後輩だ。今更になってガチ勢だった後輩たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。。笑
記録更新という文字から溢れる罪悪感は凄まじい。
3-Dの異常盛りはさすがに不正を疑われ、ノーカウントになっているところも哀れで笑える。
事情を知っている皆はネタにしてくれて笑ってくれたが、嘘も大概にしないとほっかむりして生きていくことになるよ、ということを教わった。
しかし3年後に私は懲りずに体力測定の変を引き起こす。権力を持つと人は図に乗り狂うということを説きたかったが権力底辺の高校時代でも似たようなことをしているためそんな素敵な説法を解く立場ではない。
しかし馬鹿なことに全力で取り組むことで得られる幸福感を大人になり忘れてしまう人は多いのではないか、とも今になって思う。
この中学時代での委員会話はあまりにも対価のないバカ話であり、2度と似たようなことはやるつもりもないし、やれないだろう。
ただ社会的な対価に追われずに、全力投球できる子どもの精神は大事だなと。
自分だけの対価を求めこの気持ちを維持して生きていけるのが理想である。
これが私の教訓とやらである。
またこんど!!



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