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バイトは2日で辞めるものだ 〜奥田バイト千夜物語-上-〜

変なバイトばっかやっているダメ人間って思われがちだ。実際そうだ。今まで私がやってきたバイトを時代順に紹介していこう。もしかしたら君にあったバイトがみつかるかもしれない。?

第1章 初めてのバイト 腐れ温泉 「季の彩」厨房

1年の終わり頃にようやくバイトを始めた。 季の彩は大学受験期によく使っていた温泉でもあり、温泉好きの俺には絶対向いてる!と思い込み応募。受かったが 厨房に回された。 現場はなんと蟹工船そのものだった。。。 初めてだっつーのに見て覚えろ!だとかバカ!だとかキレまくってくるヒステリーババアが厨房にいる。休む暇が

1分もない注文の連続。厨房にいる他の人間は

ガダルカナル島の戦いを経験したかのような、絶望の先にある謎の余裕の表情をみせる人たちばかり。 そしてババアが手づかみで冷凍食品を解かしたような安い飯をどかっと皿に盛る。俺は、、これを食っていたのか!!??と顔面蒼白。。 友達の家のキッチンをめちゃくちゃにし、

出禁をくらうほど料理が下手な俺がそんな厨房にいる。 ゆでたまごしか作れない俺がそんな職場にいる。 ピアノ弾きで絵描きの俺は指が命。その指が火傷の危機にさらされる。 結果 2日で辞めたぜ!!!! 人には得意不得意あるんだ!ジャンプや日曜ドラマの

主人公と違って無理なものに立ち向かうほど立派な日本人じゃない。桂小五郎のように逃げるが勝ち、という場合もあるのだ。 まあ一番大事なのは職場の人間関係。 いい人たちと巡り会えればどんな苦も乗り越えられるけど、ゴミとあたると得意分野の仕事でも辞めたくなることがある。 最初に最低なハズレくじを引いてしまったためその後、

我がバイト人生は屈折が止まらなくなった。

第2章 ゴミゴルフ場の球拾い 家のそばにくそみたいなゴルフ場がある。 長年あそこを吹っ飛ばしてオペラハウスを建てたいと

願っていた因縁の場所だ。(自分がゴルフが嫌いなだけ。)

家近で自分のペースでできる仕事ねえかな、って思ってた矢先みつかった仕事で、ビンゴ!てなってすぐ応募した。その日にすぐ受かった。

しかしそこは東経大のDQNかぶれサッカー部軍団の巣だった。 ゴルフ場に入った瞬間なんだこいつ、という目でみられ、その様は西部劇の酒場に迷って入ってしまったよそ者

そのものだった。そして半端じゃないアウェイ感の中

凄まじい肉体労働をさせられた。 全然楽じゃねえ。拾っても拾っても無限に湧いて出てくる球。。 身体は土まみれ。図体だけでなく態度もでかい東経大軍団。 家のすぐそばのゴルフ場なのに遠いシベリアにいる気分になってきた。 奴らはイジワルしてくる悪いソ連人にしかみえなかった。なんと最後には免許持ってないのにマニュアルの軽トラを無理やり運転させられる始末。 結果 1日で辞めたぜ!!! しかも働いた分の給料はあいつらに持ってかれた。 完全に内輪バイトの巣に飛び込んでしまった。。 今回は前回の反省を生かしトリッキーなバイトをみつけようとしたのが裏目に出た。。

第3章 貧弱バーの最弱バーテンダー その後、2年の夏に差し掛かる頃、酒が好きで好奇心も

あり受けたバイト。オープニングのバーだ! 面接当日に「君いいねえ、もう採用しちゃうよぉ」とSASUKEに出たら2ndまで行くもタイムアップでリタイアしそうな、感じの良いイケメン30代のお兄さんが自分を採用してくれた。 仕事が終われば酒を飲ましてくれるし、温泉の時とは逆で何をしても褒めてくれる。だから俺もこのお兄さんや店のために尽力しようと仕事を積極的に覚えようとした。 しかし、、しかしだ、、、 オープニングだからか仕方ないのか客が全く来ない。 19時に出勤して24時までなのだが、、その間、

客は0だ!!!5時間立ちっぱで終わった。 自分にとって何もしないことは全然苦ではない。 だから凄まじく楽なのだ。イケメンお兄さんは指で時間を数えて、その働いた分を現金手渡ししてくれる。ほぼ全部休憩で終わった!これは最高だ! 次の出勤日も客が0という同じ惨劇が起きた。 途中、邪悪な内村航平みたいな客が入ってきて

「おお!やっと本番か!」となったら、

なんとそれはイケメンお兄さんの友達であまりに店が心配だから客として来てやったとのことでおままごとみたいな感じになった...。まるでシルバニアファミリーの人形になった気分だった。

俺は良いのだがこの店大丈夫か、、? 結果 2日で潰れたぜ!!! あのイケメンお兄さんが大量にヤクザみたいなヤバイのを連れてきて焼肉バーベキューを開いてくれた。 めっちゃ食わして飲ませてくれた。「奥田くぅん、君とはまたどっかで会える気がするよぉ」と言い放ち、その後バーが無くなったことを伝えられ、新しい仕事を紹介する、と言ってたが、あのヤクザみたいなのとなんかするんじゃないかとゾッとして断ってしまった。。(後悔してる、、案外普通のしごとだったかもしれんし、、)

第4章 ダークネスバイト不動産

完全にバイト不信になり、そんな中みつけた不動産の犬

バイト。2年の夏だ。指定された地域の家にチラシを

ぶち込んだり、地図をみながら家が建っているか、空き家になっているかを、一件一件確認していったりする、

哀れなバイト。時給500円程というカスみたいな仕事だが、まあ楽だった。。音楽聴きながらできるのが最大の

メリットだった。自分のペースで出来るのもデカかった なんとこれは2年近くも続いたのだ!(続いてしまったのだ....)

担当者は4回変わった。 1回目は愛新覚羅溥儀そっくりのお兄さん。 人間性C 攻撃力B 安定感B 妖力A 悪い人ではなかったのだが5ヶ月で左遷された。 車の運転がびっくりするほど下手な人だった。一緒に家を

回った際に道路の真ん中をヨロヨロと歩いてるおばあさんに対し、クラクションをガンガン鳴らし、「おばあちゃーん!轢いちゃうよー!」と言ってたのが一番印象に残っていた。。随分荒れてらっしゃった溥儀であった。

2回目は鬼太郎に出てくる妖怪の被害者みたいな顔をしたモブキャラ臭が凄い男だったのだ。 人間性B 攻撃力C 安定感A 妖力C 安定感が凄いモブキャラさんは1年も担当でいてくれた。その後左遷されたが、一番ある意味やりやすかったかも。面白みのかけらもないのかが残念だったが。。

3人目の担当は大腸菌みたいな人だった 人間性D 攻撃力C 安定感D 妖力B ニヤニヤしながら何か悪だくみをしているような人だった 怪しいなと思っていたら3週間で左遷された。

4人目の担当者は太陽のようなイケメンだった 人間性A 攻撃力A 安定感B 妖力D 飲み物を奢ってくれたり、成功した人生を歩んでる感が

滲み出てて話していると気持ちのいい人だった。もう辞めたかったが彼が良い人すぎたため辞められず、彼が3ヶ月で左遷になった時「えええええええ!!?」というのと「よっしゃああああ心置きなく辞められる」という2つの感情がぶつかった。。 人の家の前ウロウロしていたりする不審者感Maxの仕事で、変な老人に絡まれることも多々あった。 気持ちの良い仕事ではなかった。

記憶をむさぼりかえして描いてみた4人の担当

このへんにしとくか、、。 2年の夏から3年の秋まで不定期で派遣の仕事もやっていたのだが、それは次回。

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