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奥田ゾンダーランド

ジジイジジイジジイの伝説

奇談にするほどのお話ではないが、温泉レビューの方に書くのもどこか勿体無い気がしたので強引にこちらにぶち込みました。なので期待はせずに。。


ある秋の日のことでございます。


仕事の日数が増え、疲れが増すようになってきた私はフリーの日に1人温泉巡りをするようになった。


友達がいた方が温泉は楽しいが、一人で行くのも決して悪くない。湯に浸かり瞑想をしていると最高に身体が回復するのだ。


そんなある日のこと。

私は昔T-塚田と行った川越の温泉に疲れ癒し&パンフレット回収&温泉レビュー強化のため再度1人で訪れた。(温泉レビューの方で犬神家温泉と名付けた場所だ!)


普通に気持ちよく入れた。人も少なくストレスなく最高の時を過ごせた。

しかし風呂から出た後脱衣所で奇妙な珍事が発生した。


90くらいの爺さんが俺のロッカーの前で「うううううううううゔゔっ!!」と唸りながら全裸で立ち尽くしている。


ん?何してんだこの爺さん。。

私は怖くなり、見なかったとこにして再び風呂に浸かることにした。そして10分経ち今度こそ出ようと脱衣所に戻るとまだその謎のおじいさんがロッカーの前で全裸で立ち尽くしているのだ!今度は全裸で財布をジャラジャラやっていた。

見た目はインディジョーンズ3最後の聖戦に出てくる間違えた聖杯を飲んだ時のドノヴァンにそっくりなお爺さんだ。


なんだ、、俺のロッカーをつけ狙っているのか!?

硬貨で鍵を開けようとしているのか!?

なにかの儀式か!?

とにかく

再び見なかったことにし、露天風呂に舞い戻る。


浸かりながら考えた。

なるほど、、あのおじいさんは偶然隣のロッカーを利用していてロッカー代の100円を探しているのだな。。

再び脱衣所に戻ると案の定まだ全裸で財布をジャラジャラやっている。


なんだこれ、、、100円を30分近くもかけて探しているのか、、!?

「すみません、そこ私のロッカーなのでどいてください」

「どうかされましたか?」などいいかげん声をかけようかと思ったが変に手を出すと取り返しのつかない大事件に巻き込まれそうな雰囲気だったので中々声をかけれずに脱衣所で全裸のまま様子を見ていた。


するとそばに居た中年のボンベみたいなおじさんが「どうかされましか?」とドノヴァン爺に声をかけてくれた。

勇者よ!!よく声をかけてくれた!


ドノヴァン爺「ひ、、百円を探しとるだけじゃ!」


やはりそうか!しかしおそらくその財布の中には100円はないぞ!


ボンベおじさん「私の100円使ってください」

ドノヴァン爺「おお、、なんとお優しい、、お礼にこの500円玉をとっといてくれ」

ボンベおじさん「いいんですか!?ありがとうございます!!」


2人は清々しい顔で浴室に向かっていった。


このおとぎ話というか、リアルイソップ物語を目の前で目撃してしまった私は全裸のままひとり脱衣所で立ち尽くしていた。


人助けという小さな善行を行った人には小さな見返りがくるという仏教というか倫理、道徳の基礎的なものを間近で学べてしまった。笑


困っている人を見かけたら私みたいにグジグジせずにすぐに助けてやろう。見返りを求めるのはアホだが今回みたいに小さな報酬があるかもしれないし、なんといっても良いことをしたということで晴れやかな気持ちになれる。 



ただ、、今回のドノヴァン爺は弥勒菩薩の生まれ変わり的爺さんだったから良かったが稀にキチガイもいるので、自己防衛アンテナを張りつつ人助けをしよう!

出典:https://images.app.goo.gl/qXr331wVf7ghPqM28

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