廃墟探訪 episode10 〜天神峠の未成道(廃道)〜
- 奥田ゾンダーランド
- 2020年5月1日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年9月25日
ついに10回を迎えた廃墟探訪。今回は初の廃道探索をした。山梨県にある天神峠の廃道に2019年の8月にポセと行ってきた。ここはかなりマイナーな場所でポセが本でこの場所を知り、教えてくれたのだ。


まず大月線の東桂駅という絵に描いたような田舎駅で下車をする。そして坂を下り、集落的なとこを抜け、山に突入する。

途中目に飛び込んできた藪にのまれた神社。幻想的だ。そしてここから死闘が始まる。

この原っぱから廃道を目掛けて山に突入する。


ここはラバウルかって、くらい自然が溢れている。ここから山に突入し、道無き道をひたすら進む。夏なので虫が大量に沸き草もボーボーで一歩一歩が大変だ。

こんな感じの獣道なのか何なのかもよくわからん道を進む。途中山で迷ってしまうアクシデントに見舞われながらも、なんとか目的地に向かい前進し、、ついに!ポセが真横にあった傾斜をよじ登る。自分も後に続き登るとそこには

みつけた!廃道だ。
ここでこの廃道というか未成道について触れておこう。

赤の部分が未成道で青の部分は廃トンネルである。
途中で谷にぶつかりそこで行き止まりになってしまっている。そこに橋をかけて開通させるつもりが予算とかの関係か、ここで途切れてしまい道自体が車道としての役割も果たすことなく捨てられてしまったらしい。30mをなんとか作れば南の街へ連結でき、利用価値の高い道路になっていたはずが勿体ない。舗装もされガードレールまでつけられ、トンネルまで作ったというのになぜラストスパートを発揮できなかった....(憶測も多い。この道に関しての情報は極めて少ない。平成2年に工事をしていたことはわかっている。バブル期である。)
ちなみにトンネルの上には有名な西東京ゴルフクラブがある。あまり詳しいことはわからないが、この道とゴルフ場の建設は同時期だったと思われる。これらの相互関係も蓋を開けてみるとドロドロしてそうでなんとも言えない...。
話を戻そう。
我々が廃道に降り立った地点はここらへんだ!

まずは北のトンネル方面を目指し進軍。まじで気分はどこぞの島で戦っている日本兵だ。
来やがった。。とてつもなく不気味なオーラを放っている。こんな立派なトンネルが一度も使われることもなく放置されるなんて...


なんとご親切に歩行者専用通路もある。
いよおおおおし!突破してやろうじゃねええか!!

50m行ったところで背筋にゾワっとくるものがあり、Uターンしました...。理由の一つとして出口の光が見えないトンネルはまじで怖い、というのと勘的なやつで、これ以上進むと良からぬことが起きると思ったからだ。後々調べたらここはどうやら心霊スポットのよう。なんでもかんでも心霊スポットにしてしまう輩には嫌気がさしているのだが、ここは霊が出てもおかしくない雰囲気が漂っていた。
今度は南端の行き止まりを目指すことにする。




長い年月が経ち、人工物の地面からヒビが入り雑草が顔を覗かせているこの光景。。たまらなく良い、、、!!
ついに果てに到着。行き止まり。ここで道路建設が打ち切られてしまったのか。


ひしひしと伝わってくる無念。トンネルでチキってしまったため北端の様子がわからなかったのは残念だがここらで切り上げることにした。

誰??鹿か猪かな?

廃道に別れを告げ、再び獣道を通り東桂駅まで戻ってきた。今日の旅はここで終わりではなく、もう一つポセが本を頼りに面白スポットを発見してくれた。東桂から大月方面へいくつかいったところにある田野倉駅で下車。そこから10分ほど歩いたところに

千と千尋みたいなトンネルがある!誰かの所有地であったため突っ切ることはできなかったので丘を越えて反対側に回ってみた!

なんと反対側方面には小川が流れていた。そのためトンネルの出口に向かうのにも一苦労。
発見!

あれ?入り口は普通のトンネルに見えたのだが反対側は川が通ってる。10メートルもないトンネルなのにどうなっているんだか。トンネルの中から川の始点が始まっている様子なのだが不思議だ。誰がなんのために造ったのかが全くわからない。トンネルの上にも横に水が流れていることがわかり、橋としての役割も担っていたことがわかったのだが謎が解けない。誰かここについて調べてほしい。ネットではどんなに調べても出てこない場所である。
肌を焼き尽くすような暑さに加え、おぞましい虫の大群に恐れをなし撤退。
近くにリニアモーターカーの資料館があると知り、立ち寄ることにした。


道中の夏の山梨の大自然を味わいながら向かう。

無事到着。試作運転を飽きるほどみれて運が良かった。
次回は同じ8月に行った八王子城跡と大久野島(毒ガス島)をお送りする。
おまけ
前回廃村探訪と今回廃道探訪の間にも廃墟探訪を試みたのでそのエピソードも話しておこう。
2019年の5月に苦楽を共にしたオカルト研究所の副会長と久々に会い、2人で大学のそばにあったとされる向ヶ丘遊園地跡に侵入しようぜ!となった。
表は閉ざされているため裏山からなら可能性あり、と考え怪しい道を通って山を目指した。

途中みつけた珍百景。バザー...ゴミしかないじゃん
バラ園から侵入しようとしたがダメだったため獣道を通り山を越え行ってやろうという強硬手段に出ることにした。が!軽く遭難。道無き道を進む途中に!?!?

なんでこんな人が寄れないような山の中にポツンと神社があるんだ!?神社を過ぎ少し歩いてようやく人工的な道がみえほっとした瞬間、、ああ!?!?

禁足地か何かなのかここは!!封印しているようにしか思えない意図的な道の封鎖。神社までの道を閉ざしているように考えられる。つまり自分たちは想定外である登山口の反対側から降りてきたため禁足地の中を突っ切った形になる。(禁足地かなんなのわからんが笑)ここを越えたら、今度は完全に道がなくなってしまったため、崖を滑り降り強行下山することにした。そしてあの封鎖された道へ行くための入り口を今度は探すことにした。山の周りの住宅地をうろうろすると、、見つけた。見つけたは見つけたが、、

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